新大関・霧島、途中出場へ 初日から休場では初めて

霧島

 大相撲夏場所後に昇進し、右肋骨を痛めて名古屋場所を初日から休場していた西大関霧島(27)=本名ビャンブチュルン・ハグワスレン、モンゴル出身、陸奥部屋=が12日の4日目から途中出場することが決まった。師匠の陸奥親方(元大関霧島)が11日午前に「本人が出たいと言っている」と明言した。初日から休場した新大関の途中出場は昭和以降初めて。

 霧島は名古屋市西区の陸奥部屋での朝稽古に首や肩、背中にかけてテーピングを施して参加。四股やすり足、立ち合いの確認などで汗を流した。稽古後に治療を受けて部屋宿舎に戻り「またけがをしないように、一日一番、思い切り自分の相撲を取っていく」と心境を語った。

 霧島は7日の取組編成会議の段階で出場だったが、初日の9日に日本相撲協会に「右肋骨骨挫傷で約3週間の安静加療を要する見込み」との診断書を提出して休場。昭和以降で新大関の初日からの休場は2000年夏場所の武双山以来5人目、初日の不戦敗は初めての事態だった。

© 一般社団法人共同通信社