知里が東京・青山でバースデーディナーショーを開催!  「好きな歌を歌い続けられるのはありがたいこと」と感謝

歌手の知里が7月8日、東京・港区のライブレストラン青山「知里 Birthday Live DINNER SHOW 2023」を開催した。

千葉県市川市出身、6月27日生まれの知里。14歳の時に歌手になることを志し、大学時代は声楽を学んだ。その後2009年にキングレコードより『Birth〜誕生〜』でデビュー。2010年に日本クラウンに移籍後、演歌・歌謡歌手として『やさしい日々』で再デビューした。

今回のバースデーディナーショーの会場は、演歌歌手の松前ひろ子によるプロデュースで知られ、アットホームなライブを演出するライブレストラン青山。この日は全国から多くのファンが詰めかけ、満員御礼となった。

知里は普段のドレス姿とは違い、涼しげな浴衣姿でステージに登場。『花艶歌』『あなたの女です』『華ロック』のメドレーを披露して、「今日はバースデーライブにご来場いただきありがとうございます!うれしいです。今日は奥までたくさんのお客さまがいらっしゃいますね。皆さんにじーっと見ていただいて、どこを見て歌えばいいのか悩んじゃいます(笑)。コロナで2、3年ぐらい何もできない時期があって、またこうして人が集まってイベントができるようになってうれしいです」とあいさつし、感無量の様子を見せた。

そして、ラテン調の最新曲『哀しみのラストタンゴ』と、自身が“麻生知里”名義で作曲したカップリング曲『愛しても』を熱唱した。現在、各地で新曲キャンペーンを行っている知里は「新曲キャンペーンで47都道府県を回ろうとしています。半年で20県ほど回りました。残りの県もコンプリートできるように頑張りたいと思います!」と意気込みを明かした。

デビュー前は東京・赤坂でジャズを歌っていた知里は、当時からお世話になっているというピアニスト・Hiromiの伴奏で、2007年にジャズの新人ボーカリストコンテストで歌唱したナンバー『SUMMER TIME』や、インディーズアルバム『虹 The Best of Songs On the Web Vol.3』収録の『Scarlet』を伸びやかに歌唱した。

ジャズを歌っていた当時を「『Jupiter』を歌う平原綾香のようなクラシカルクロスオーバーの歌手としてのデビューを夢見ていた」と振り返りながら、「作曲家の三島大輔に師事したことをきっかけに、演歌・歌謡曲でのデビューとなった」と明かした。

そして知里「毎日何かしなくちゃと思っているうちに、デビューから13年が経ちました。千葉テレビで放送中の番組『知里のミュージックエッセンス PART II』も14年目に突入しました。アットホームな会場で皆さんとお話ししながらこういうライブができる機会はもう来ないんじゃないかと思っていました。
毎年CDをリリースさせていただいていた矢先に、コロナ禍がやってきました。これまでに10枚のシングルをリリースさせていただいています。こうやって好きな歌を歌えて、今も続けられるのはありがたいことです。先日とある先輩に『売れて続けるのは簡単、売れなくて続けるのが大変なんだよ』と言われ身にしみました。一つひとつ階段を上っていければと思いますので、応援よろしくお願いします」と誓った。

ファンに感謝の気持ちを伝えた後、知里はデビュー初期の楽曲メドレー『やさしい日々』『追いかけて』『東京恋歌』を披露。さらに、「よくリクエストを受ける」というラテン音楽の『ベサメムーチョ』『コーヒールンバ』ではサルサのステップを踏みながら、情熱的に歌唱した。

ライブ後半は、白が基調のワンピースドレスに着替えた知里が会場を回り、ファンの方々へのあいさつからスタート。ステージに戻ると、松任谷由実『真夏の夜の夢』を情感たっぷりに歌唱した。

その後、ジャズナンバー『スウィングしなけりゃ意味がない』をはじめ、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻で話題となった映画「ひまわり」の主題歌を披露。続いて『ノクターン』『永遠の人』を熱唱した後、昭和の名曲『イヨマンテの夜』を熱唱して本編を締めくくった。

アンコールでは、知里は新曲の衣装である華やかな赤いドレスで再登場。『ラスト・ワルツ』、そして新曲『哀しみのラストタンゴ』をファンに届けた。興奮冷めやらぬ観客からさらにアンコールを求める声に応えて、知里が『テネシーワルツ』をファンにプレゼントするうれしいサプライズもあった。

この日は約2時間にわたって、演歌・歌謡からロック・情熱的なラテンまでジャンルを問わず、圧倒的な声量とブレない歌声を会場に響かせた。

デビュー15周年に向けてさらなる飛躍を誓った知里。彼女の見つめる先にどんな未来が待っているのか、期待して注目したい。

セットリスト

M1 花艶歌〜あなたの女です〜華ロック
M2 哀しみのラストタンゴ
M3 愛しても
M4 SUMMER TIME
M5 Scarlet
M6 やさしい日々〜追いかけて〜東京恋歌
M7 ベサメムーチョ〜コーヒールンバ
M8 真夏の夜の夢
M9 スウィングしなけりゃ意味がない
M10 ひまわり
M11 ノクターン
M12 永遠の人
M13 イヨマンテの夜

E1 ラストワルツ
E2 哀しみのラストタンゴ
E3 テネシーワルツ

知里『哀しみのラストタンゴ』

発売中

品番:CRCN-8536
価格:¥1,400

【収録曲】

1.哀しみのラストタンゴ(作詞:冬弓ちひろ/作曲:杉本眞人/編曲:照屋宗夫)
2.愛しても(作詞:伊藤美和/作曲:麻生知里/編曲:照屋宗夫)
3.哀しみのラストタンゴ(オリジナル・カラオケ)
4.愛しても(オリジナル・カラオケ)
5.哀しみのラストタンゴ(男性用カラオケ・1音半上げ)
6.愛しても(男性用カラオケ・2音上げ)

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