五輪陸上で活躍・中村友梨香さん「走る速さは歩幅と回転数の掛け算」実演

体の動かし方を確認する基礎練習になるもも上げを実演する中村さん(南丹市美山町・美山中)

 京都府南丹市美山町の美山中で、福知山市生まれで北京五輪女子マラソン代表の中村友梨香さん(37)による陸上教室が開かれた。小中学生約20人が参加し、もも上げなど手脚の動かし方を意識するための基礎練習を、丁寧に教わった。

 中村さんは、毎年秋に同町で開かれる「美山・里山ファンマラソン+(プラス)」の運営に関わっており今年から大会長を務める。地域の子どもに走る喜びを感じてもらおうと、大会事務局が6月30日に教室を開催。美山中と美山小から希望者が参加した。

 教室では「体の動きを考えて練習すれば、大会では自然と効率よく走れる」と説いた。生徒ともも上げをし、脱力すると素早く動けることを実演した。

 走る速さは歩幅と脚の回転数の掛け算だとして、生徒らは大股で跳ぶように走ったり、小刻みに早歩きしたりする練習に挑んだ。美山中2年の生徒(13)は「脚の上げ方は今まで意識していなかった。野球部や秋の駅伝大会に向けた練習に生かしたい」と話した。

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