【東京女子】シングルトーナメント「東京プリンセスカップ」が7・15両国で開幕!プリプリ王者・瑞希「優勝して、中島翔子さんを挑戦者に指名したい」

東京女子プロレスが7月10日、東京・千代田区の神田明神内で記者会見を行い、夏の最強女王決定シングルトーナメント「第10回東京プリンセスカップ」の組み合わせ抽選を公開で実施。プリンセス・オブ・プリンセス王者として臨む瑞希は、高らかに優勝を宣言した。

今大会には瑞希(2019年、2020年覇者)、辰巳リカ、山下実優、中島翔子(2015年覇者)、渡辺未詩、ハイパーミサヲ、愛野ユキ、上福ゆき、角田奈穂、乃蒼ヒカリ、らく、鈴芽、遠藤有栖、宮本もか、桐生真弥、荒井優希(SKE48)の16名が出場。

7月15日、16日、17日、22日の両国KFCホールで1回戦、同29日の後楽園ホールで準々決勝、8月12日の後楽園で準決勝、同13日の後楽園で決勝戦を行う。準々決勝終了後に準決勝の組み合わせを決定する。

公開抽選には荒井(スケジュールの都合のため)、らく(所用のため)は欠席となり、残りの14名が参加。トーナメント枠の1番から15番までの数字が書かれた紙が入れられた封筒を、リングネームのアルファベット順に引いていく形で、最後に残った1枚がらくの分となった。1回戦で荒井は22日しか参戦できないため、16番とされた。

まず、エースの山下が1番、王者の瑞希が2番を引き、いきなり開幕戦の1回戦で山下vs瑞希の決勝戦級の対戦が実現。団体のエースと呼ばれ、プリプリ王座を3度戴冠しながらも同トーナメントの優勝に縁がない山下は「10回目ということは、9回も優勝を逃しているということですよ。この事実、しっかり受け止めて、今年こそ10回目の正直で。くじで引いた1番の文字通り、優勝したいと思ってるんですけど。初戦が瑞希ということで、チャンピオン。今までだったら、くじ運悪いな、最悪だなと思ってたんですけど。今回はチャンスだと思ってます。今の東京女子のチャンピオンを相手にいい試合をして勝てれば、このトーナメント独走できるかなと思いますので、しっかり倒していきたい」と意気込んだ。

対する瑞希は「夏のトーナメントが始まるって、すごいワクワクしてたんですけど。初めてチャンピオンになってやるトーナメントなので、ここで優勝して指名したい選手がいたんですよ。私にしか見せられない東京女子があると思ってるから。やっぱり優勝したいので、まずはモンスター退治から、この夏をスタートしようと思います」と優勝宣言。

会見終了後、個別取材に応じた瑞希は「チャンピオンじゃなくても優勝狙ってます。(過去の優勝経験は)トーナメントに対しても、自分のプロレス人生に対しても生きると思います。初戦からとんでもない相手が来たなと。ここを超えていかないといけない。(山下には)トーナメントでは勝ってるんですけど、タイトルマッチでこの前(2022年1月4日、後楽園)負けてるんで、その悔しい気持ちとかはずっと残り続けてるので。負けたまま終わりたくない」とキッパリ。“指名したい選手”については、「中島翔子さんと戦いたい。優勝したら、翔子さんと戦うのが目標」と実力者・中島の名を挙げた。さらに、「(7・8)大田区で(辰巳)リカさんに挑戦した、愛野ユキちゃんの熱さにも触れてみたいし、一人ひとり言ってたらきりがないんですけど。トーナメントに出てない原宿ぽむとも試合してみたいと思うし。私にしか見せられない景色があると思うので、東京女子全員と戦っていきたい。まずはみぃちゃん(山下)を倒して、翔子さんと戦いたい」と意欲を見せた。

王者の瑞希から指名された格好の中島は8番を引き、昨年ベスト4に進出した鈴芽と16日に激突する。中島は「今年の夏、プロレスラー歴10周年を迎えます。あまり記念日とか大事にしないタイプなんですけど、私にとって、プロレスというものはとっても大切で。10年という、この数字は大事にしたいと思ってます。だからどうしても結果がほしい。とにかく自分のために勝ちたいと思うし、初戦は鈴芽ということで、ただの後輩じゃないってことは重々分かってます。近年、脅威になってくる相手だなって分かっております。だからこそ、後輩に負けるわけにはいかないんです。皆さん刮目してください」と目をギラつかせた。

1回戦で中島と対戦する鈴芽は「初戦、大怪獣が相手ということで、ホントに大きな存在なんですけど。私も大きくなりたい夏なので、頑張りたいと思います。そして、その先にも、どこまでいっても曲者しかいないので、どんな相手でも突き刺せる蜂になります」と語った。

また、荒井は昨年の2回戦で敗れた乃蒼ヒカリとの対戦が決まり、1年越しのリベンジ戦となる。対する乃蒼は「プロレスデビューしてから、ずっと夏の思い出って、苦い思い出が多くて。この前の大田区でも悔しい思いをしたので。今年の夏こそは誰よりも夏を楽しんでいきたいと思います」と述べた。

☆トーナメント組み合わせ&その他の選手コメント

<7月15日 両国KFCホール>
(1)トーナメント1回戦
山下実優 vs 瑞希
(2)トーナメント1回戦
ハイパーミサヲ vs 宮本もか

ミサヲ
「もかとのシングルは過去にやったとは思うんですが、強い印象が残ってない。だけど、ここで油断したら、ちょっと怖いので、まずはガッチリ初戦は勝って。もう1個の山がどっちが勝ってもイヤなんですけど。イヤだけど、逆に瑞希さんが来たらいいなって思ってるので。瑞希さんと戦いたいので、瑞希さん、頑張ってください」

宮本
「ミサヲさんとシングルしたのが、だいぶ前で強い印象がないって言われてしまったので。強くなったぞって、だまされないように頑張りたいと思います」

<7月16日 両国KFCホール>
(3)トーナメント1回戦
らく vs 辰巳リカ

辰巳
「この前の大田区でいったん夏は終わらせたんですけど。思いのほか楽しかったので、トーナメントでセカンドサマーを始めていこうと目論んでおります。初戦の相手がらくということで、実はたぶん1、2位を争うくらい戦いづらい相手なんです。それも思い込みかもしれないので。それを払拭したいと思います。そして、究極のグランドスラムを達成したと思います。アルティメットです」

(4)トーナメント1回戦
鈴芽 vs 中島翔子

<7月17日 両国KFCホール>
(5)トーナメント1回戦
上福ゆき vs 角田奈穂

上福
「毎年トーナメントはすごいイヤで、誰とも試合したくないみたいに言ってるし。ガチで頑張るのはイヤだと言ってるんですけど。最近新人さんたちが入ってきて、ヤツらはZ世代なので、私がそういうこと言ったら、今後その子たちがトーナメント出る時に、“上福さん、ヤル気ないって言ってたので、別に私もないっす”って言ってきたら、ちょっとうぜぇなって思ったので、そういうことを言うのはやめて。今年は真剣に挑もうと思ってます」

角田
「私の夏はこの間の大田区でスタートしたばっかりなので。ここで勝って勝ちまくって、人生で一番熱い夏に今年はしようと思います」

(6)トーナメント1回戦
愛野ユキ vs 渡辺未詩

愛野
「このメンバー、私的には運命的なものを感じてまして。去年、私はなおちぃ(角田)と初戦で戦って敗退してて。その前は確か未詩と戦って負けてるんですよ。かみーゆ(上福)って、お互い大事なとこでメチャメチャ当たる。なんか縁のある相手だから。私はこの山を制して、8月12日、13日の後楽園。準決勝、決勝を戦いたい。そして、そこで優勝したいと思ってます」

渡辺
「去年は準優勝。その前はユキさんと戦って。ユキさんとは定期的に当たる機会がメチャクチャあるので。今年ももちろん負ける気はないですし。逆にその先にある角田さんとかはシングルをしたことがないんです。ないので、してみたいとも思います。私は今までベスト8、4、2ってきてるので、今年は優勝目指して頑張りたいと思います」

<7月22日 両国KFCホール>
(7)トーナメント1回戦
遠藤有栖 vs 桐生真弥

遠藤
「初めてトーナメントに出た時、初戦が真弥さんだったんです。そこで負けてしまって。3回出たことがあるけど、全部初戦で負けてしまったので。今回は絶対に勝って、初戦を突破したいと思います」

桐生
「何回か出場させていただいておりますが、ちゃんと結果として残せてないという思いがあるので。今回はそういう頑張りを残せられるように、精いっぱいやりたいと思います。対戦相手の有栖ですが、最近いい勝負をたくさんしてるなという印象があるので、楽しみです」

(8)トーナメント1回戦
乃蒼ヒカリ vs 荒井優希

<7月29日 後楽園ホール>
○トーナメント準々決勝
(1)の勝者 vs (2)の勝者
(3)の勝者 vs (4)の勝者
(5)の勝者 vs (6)の勝者
(7)の勝者 vs (8)の勝者

〈写真提供:東京女子プロレス〉

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