◆藤嶺藤沢0-3桐光学園
14年ぶりの第2シードで夏の初戦を迎えた藤嶺藤沢は先発の根岸が力投するも、疲れが見えた五回に2失点し接戦に敗れた。それでも、「変化球と直球のコンビネーションがしっかりできたので後悔はない」とエースの顔に陰はなかった。
「スライダーで空振りとってそのままねじ伏せる」とのプラン通り、左の好打者がそろう桐光戦を四回まで毎回の6奪三振。2番手のアンダースロー宮沢を挟んで再登板した七回にも1点を失ったが、3三振を奪い、努力の証しは見せた。
昨秋は背番号22だった左腕。4番手で登板した三浦学苑戦は「高校で一番最悪な試合だった」。冬は1日100球以上の投げ込みを繰り返し、鋭い腕の振りを研ぎ澄ませた。短い夏となったが、新たな歴史は紡いだはずだ。「後輩たちにはシードを取った上で、4強と言われるようなチームに勝ってほしい」と願い、グラブを置いた。