「この素晴らしき世界」若村麻由美を“2人の夫”が争奪戦!? 沢村一樹「キュンキュンします」×マキタスポーツ「俺の妻だ!」

フジテレビ系で7月20日にスタートする連続ドラマ「この素晴らしき世界」(木曜午後10:00。初回は15分拡大)の制作発表が行われ、主演の若村麻由美、共演の木村佳乃、マキタスポーツ、沢村一樹が出席した。

「この素晴らしき世界」は、ある日突然失踪した大女優になりすまして“二重生活”を送ることになった平凡な主婦が、家族にも秘密で芸能界という未知の世界に身を置き、ドタバタな日々を送る姿を描いたコメディー。

若村は主婦の浜岡妙子と、大女優・若菜絹代の1人2役、さらに“若菜になりすましている妙子”という難役に挑むことについて、「結局、3役やっているような感じ」と語りつつ、「(演じ分けるのは)すごく難しいかなと思いましたが、スタッフさんのおかげで、意外とすんなりと入ってきました」と余裕を見せた。

木村が扮(ふん)する若菜の所属事務所「プロダクション曼珠沙華」の社長・比嘉莉湖は、若菜とそっくりの妙子になりすましを依頼する人物。すべての秘密を知っているため、若村が演じ分けているところを目の当たりにして、「妙子さんと若菜さん、妙子さんが演じる若菜さん。3人とお会いしましたが、それぞれ雰囲気が全然違います。声の感じも違います!」と絶賛していた。

ベテラン陣が集結するドラマの撮影現場は、初共演の人が多いにもかかわらず仲良しムードで、和気あいあいとスムーズに撮影が進行している様子。しかし、妙子の夫・陽一役のマキタと、若菜の夫・水田夏雄役の沢村の心中穏やかではないということが発覚した。

劇中で、妙子は陽一の妻でありながらも夏雄の妻になりすましているため、マキタは「主婦の方の妙子の夫役です!」と堂々とあいさつ。誇りに思っているようにも見えるが、「妙子という素晴らしい奥さんと一緒になったのに、ダラけて甘えているんです」と肩身が狭そう。すると若村が「そのダラけた感じが素晴らしいんですよ!」と褒めるるも、「全然褒められた気がしませんね。基本演じているつもりはないんです」とすねて見せた。そんなマキタが撮影で披露するアドリブに「カットがかかる前にマキタさんから珠玉の一言が出るんですよね」と若村が言うと、まんざらでもなさそうにマキタが静かに笑った。

続けて、沢村が「マキタさんが妙子の夫と紹介されるとなんか嫌な気持ちになりますね」と嫉妬心をあらわに。そして、「今、この場では(妙子か若菜か)どっちの気分なんですか? 今日はこっち(俺)側じゃない?」と若村に詰め寄ると、「どっちでもないです!」とかわされて「今、振られた気分になっています…」と落ち込む一幕も。すると、司会を務めていた伊藤利尋アナウンサーから「役に入り込んで好きになっているんですね」と言われた沢村に、マキタが「僕も好きですよ。(妙子)は僕の妻ですからね!」と、対抗して会場から笑いが起こった。

撮影中の写真を見ながらエピソードを語るコーナーでは、マキタが陽一のことを「妙子のことを信頼していて、手のひらに乗っかっていることに気が付いていない悲しい人です」と分析して寂しそうな表情を浮かべる。すると次に、ジムで写した若村と沢村のツーショットがお披露目され、マキタから「爽やかだな~!」という声が漏れた。若村も「沢村さんとトレーニングマシーンが本当に似合うんですよ」と言い、「こんなに爽やかですてきな人に、教えてもらいたいなと思いました!」とコメント。

沢村が優位に立ったところで、さらにマキタが落ち込む事実が発覚。陽一は妙子だけしか知らないが、夏雄は若菜だけでなく妙子とも対面しているというのだ。「大女優の若菜と一緒にいる時、僕はちょっとビクビクしています。でも、妙子さんと会っている時にはちょっとキュンキュンしています。一緒にいる時間を楽しみながらやっています」という沢村の発言を受けたマキタは、「今ものすごい嫉妬心みたいなものにメラメラし始めました」と怒りモード。加えて「夏雄は何を楽しんでくれているんだ!みたいな気持ちですね。俺の妙子を! 俺の妙子をそんな感じでキュンキュン? はぁー。冗談じゃない」と怒りが収まらない。沢村が「キュンキュンさせてもらってます!」と挑発的な態度をとると「『キュンキュンさせてもらってます!』だって、聞いた?」と、マキタはあきれるしかないという表情を見せた。

2人の丁々発止のやりとりを目撃した若村は、「特に主婦である妙子の心の揺れ動き、揺れ幅みたいなものが見どころにあると思うので、そこを見ていただきたいです」とドラマの見どころにつなげ、「こんなにいい男2人を手玉に取っているわけじゃないですが…」と説明。すると沢村から、今後注目のシーンがあることが発表された。「もうちょっとしたら撮影が始まるんですけど、夏雄が浜岡家にお邪魔するシーンがありまして…」と、陽一と夏雄が遭遇することを取材陣に報告。若村から「本当の修羅場? 濡れ場?」と意味深な発言が飛び出した。

その後、「なりすますとしたら誰になりたいか」という質問にそれぞれが理由とともに回答するコーナーや、会見当日にちょうど56歳の誕生日を迎えた沢村へのサプライズ企画が催され、大いに盛り上がった会見は幕を閉じた。

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