冷たくておいしいかき氷と、焼きたてほやほやのおまんじゅうが楽しめます！

奈良観光のお土産はもちろん、地元の手土産やおやつとして長年愛され続ける、奈良銘菓「さつま焼」。近鉄百貨店奈良店や、近鉄奈良駅構内、JR奈良駅でも購入可能で、賞味期限が7日と長いのでお土産にもぴったりです。

そんなさつま焼を作るのは、近鉄奈良駅から徒歩13分、元興寺極楽坊の東隣にある「春日庵」さんです。

ならまちらしい、古民家風の建物のお店の一階は、ショーケースの中にさつま焼をはじめとした和菓子が並んでいます。箱詰めでは6個入りからですが、ばら売りもされているので食べ歩きにもぴったりです。

かわいいサツマイモの形をしているのが特長の「さつま焼」は、厳選した北海道産の小豆であっさりと仕上げたこし餡を、小麦粉と卵で作った皮で包み、一個ずつ竹串にさして焼き上げます。

ほっくりとした風味で、明治三十年の創業以来、茶席にも好んで用いられている和菓子です。JAL国内線ファーストクラスの茶菓に選ばれたことや、全国菓子博覧会では大臣賞を受賞したこともあるのだとか。

店内の窓からは、職人さんが丁寧に一本一本さつま焼を手焼きしている様子を見ることができます。また、お店には二階があり、そちらでは茶房という、喫茶のスペースになっています。

店主・野崎勝義さん
「ならまちを訪れるお客様が増え、散策の際、ほっと一息ついていただける茶房を設けました。焼きたてのさつま焼をお召し上がりいただけるのは、この茶房だけです。」

茶房は座敷になっていて、ならまち散策で歩き疲れた足をゆっくりと休めることができます。窓からは元興寺の境内を見下ろすことができ、のんびりとおだやかな奈良の景色を眺めながら、おいしいスイーツを楽しめます。

茶房で特に人気があるのはかき氷です。こちらは人気商品の「黒みつきなこクリーム」。

純氷をふんわりと削ったかき氷に、ほど良い甘さの黒みつが全体に染み渡っています。その上に濃厚なきなこ味のクリームがとろーりと覆いかぶさっていて、かき氷と一緒に味わうと、黒みつきなこの味が口の中でまろやかに混じりあいます。食べ進めていくと、なんだかぷるぷるしたものが。なんと、中にはわらび餅が潜んでいるんです！さっと溶ける氷と、弾力のあるぷるぷるもちもちのわらび餅の食感の違いが楽しい、おいしいかき氷を堪能できるのですが、冷たいものを食べると温かいものがほしくなりませんか？

なんと、かき氷を含むどのメニューにも、焼きたてのさつま焼を付けることができるんです！

焼きたてのさつま焼は、持つのも一苦労するくらい熱々です。焼きたては皮がパリッとして香ばしく、こしあんがよりなめらかな舌触り。かき氷で冷えた口内や、おなかがじんわりと温まるのが気持ちよく、交互に食べる手が止まりません。

かき氷は通年で販売しており、他にも、抹茶シロップ、あんこと白玉がトッピングされた「大和抹茶白玉あずき」が提供されている他、その時期の果物やイベントにちなんだかき氷が期間限定で登場します。期間限定かき氷は組み合わせの独創性で話題になり、年々それを楽しみに訪れる方が増加しているそうです。

ほかにもできたての「くず餅」や、自分で組み立てて食べるのが楽しい「もなか」など、おいしいメニューがいっぱいの春日庵さん。これからの目標は？

店主・野崎勝義さん
「訪れたお客様が少しでもくつろげる空間を提供し、「また来たい」と思っていただけるお店にしたいと思います。」

出来立てが食べてみたい方や、おいしいかき氷を堪能したい方、ならまち散策の休憩地点や、食べ歩きスポットとして…いろんなシーンでぜひ、春日庵さんに訪れてみてはいかがでしょうか？

※この記事は取材当時の情報です。