北海道蘭越町で資源調査の掘削中に蒸気が噴出し、周辺の水から高濃度のヒ素が検出された問題で、調査主体の三井石油開発(東京)の原田英典社長が11日、北海道庁を訪れ、鈴木直道知事に一連の経緯を報告、謝罪した。鈴木知事は「健康被害に関する住民への情報共有が当初、適切に行われなかった」と苦言を呈した。
原田社長は、水を注入して蒸気の噴出を抑制した上で廃坑にする方針を説明。「うまくいけば8月下旬にも噴出を抑えられる可能性がある」と述べた。鈴木知事は風評被害などへの補償に加え、国や道も参加する連絡会議を開催するよう求めた。
蒸気により、これまでに4人が体調不良を訴えるなどしている。