山下智久&新木優子らが浴衣姿で登場『SEE HEAR LOVE』 「本当に大切なものは“目に見えなくて聞こえないもの”」

7月7日七夕の日に、新宿バルト9で行われた『SEE HEAR LOVE 見えなくても聞こえなくても愛してる』ディレクターズカット版劇場公開の初日舞台挨拶に主演の山下智久、ヒロインの新木優子、共演の深水元基、イ・ジェハン監督が登場した。

■イ・ジェハン監督、韓国に帰る前に浴衣を購入…?

七夕の日ということもあり浴衣姿で登場したキャスト陣、普段なかなか浴衣を着る機会がないという山下は「先週までアジアを周っていたんですが、帰ってきて着付けの先生にビシッと着付けしてもらうと日本に帰ってきたんだなと思います」とコメントした。続く新木は「本当に着る機会がなかったので、特別な七夕の日に浴衣を着て作品と共に舞台挨拶ができるということがすごくうれしいですし、忘れられない1日になるなと思います」と語った。さらに深水も「プライベートで着ることはないんですけど、時代劇とか任侠(にんきょう)ものでしか着ないので、七夕の日に着付けの先生に着付けして頂いたので、今日はいっぱい写真を撮ってもらいたいと思います」と笑顔でコメントした。そんなキャスト陣を見守っていたイ・ジェハン監督も「私も着たいですね。日本の伝統衣装は見れば見るほど美しい。韓国に帰る前に買って帰りたいと思います」とほほ笑んでいた。

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■韓国スタッフが日本語を覚えるために歌っていた歌とは?

本作は次第に目が見えなくなる病を患った漫画家・真治(山下智久)と、それを支える生まれつき聴覚障害を持つ女性・響(新木優子)の切なくも温かい愛にあふれた物語。

6月9日よりPrime Videoで配信中だが、今回劇場で上映されるのは配信では見られない特別映像も含むディレクターズカット版となる。それについて山下は「もちろん自宅のテレビ画面の配信で見て頂けるというのもとてもうれしく、感謝しているんですけど、現場で監督がレンズや音響など隅々までこだわったものが、大きなスクリーンだとより感じられるかと思います。皆さんでひとつの場所に集まって、この作品を一緒に見て頂けるというのはより特別な気持ちです」と晴れやかな顔を見せた。

また本作は日本と韓国のスタッフが合同で作った作品で、撮影の印象を聞かれた新木が「みんなが良い作品を作りたいっていう思いは国が違っても一緒なんだなという実感がありました。韓国のスタッフさんはご飯をしっかり食べるという印象があって、ご飯と一緒にスープ代わりでカップラーメンを買って食べているのを見て、こんなに食べるんだと衝撃を受けました」と答えた。それに続き深水は「韓国スタッフはすごく可愛らしいんですよ。日本語を覚える延長で『だんご3兄弟』とか歌ったりして、可愛いと思いました」とスタッフの裏話を明かした。

この舞台挨拶のために来日したイ・ジェハン監督は「今回は日本の皆さんと仕事ができる特別な経験でした。もっとも印象深かったのが、若いスタッフの皆さんで責任感や情熱、思いやりがある彼らが印象に残っています。日本の役者さんとの仕事を通じて、彼らの情熱、思いやりを頂くことができて、学びの多い現場でした。そして何よりこのようなカッコいい主人公と顔を合わせて仕事ができたのはとても楽しかった。またとても美しい俳優さんと仕事ができて幸せで、毎日撮影現場に行くのが楽しみでした」と語り、山下と新木も恥ずかしそうにほほ笑んでいた。

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■山下智久「本当に大切なものは“目に見えなくて聞こえないもの”」

山下と新木は本作のプロモーションとして6月の下旬から韓国、香港、台湾、タイを周るアジア・プレミア・ツアーを敢行。反響を聞かれた山下が「ただただ感動しました。行く所行く所で温かく迎え入れてくださって、まさか自分たちのことをこれだけ待ってくれている人がいるなんてという驚きもあったんですけど、それと同時にもっと皆さんに届けられるものを増やしていきたいという風に思いました」と答えた。新木は「私のことを応援してくれている方が色んな国にいるというのはSNSを通してだったり、イベントでわざわざ会いに来てくれたりして知ってはいたんですけど、各国周らせて頂いて空港で待っていてくれたり、私自身がファンの皆さんが住んでいる国に会いに行ける機会が本当に少ないと思うので貴重な機会だなと思いました。たくさんの方からの声援やボードを作ってくださったり本当にうれしかったですね」と笑顔を見せた。

最後に視聴者へのメッセージで山下は「昨今デジタルで色んなことができるようになって、何か僕らが忘れかけている情熱だったり、魂みたいなものをこの映画に込められたと思っております。この役を通して、本当に大切なものは“目に見えなくて聞こえないもの”なんじゃないかという風に感じました。皆さんも耳をすまして、心をすましてこの映画を感じて頂けたらうれしいなと思います」とメッセージを送った。さらにイ・ジェハン監督は「真治が話す素敵なセリフがあります。“自分は不便であってもかわいそうな人間ではない”私がこの映画を通して伝えたかったメッセージは障害というのは肉体にあるのではなく、心の中にあるものだと伝えたかった。乗り越えられるのは心の意志、それから愛だと思いました。皆さんと共にこの素晴らしい映画を作り上げることができたことを思い出として残すと共に、大きな光栄だと思っています」と語り、締めくくった。

『SEE HEAR LOVE 見えなくても聞こえなくても愛してる』
Prime Videoで独占配信、7月7日(金)よりディレクターズカット版公開中
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出演:山下智久 新木優子/高杉真宙 山本舞香/深水元基 渡辺大(友情出演)加藤雅也(友情出演)
菅原大吉/山口紗弥加 夏木マリ

僕を絶望の底から救ってくれた君との世界が、ずっと続くと信じていた・・・
漫画に心血を注ぎ、漫画家として生計を立てている泉本真治(山下智久)は、ある日、自分の作品が映画化されるという朗報を聞く。アシスタントの中村沙織(山本舞香)と喜ぶ真治。
だがその喜びも束の間、突如病に倒れ、視力を失うことになってしまう。やっと軌道に乗ってきた連載漫画も休載。また一緒に暮らしていた祖母(夏木マリ)の面倒も見切れなくなっていく・・・。一人になった真治は孤独と恐怖に襲われ、ベランダから身を投げ出そうと考える。そんな時、真治の漫画のファンで、耳が聞こえない相田響(新木優子)に助けられる。こうして出会った真治と響は不思議な共同生活を始めるのだった。

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