夏の祭典「ナーダム」開幕 モンゴル、57年ぶり洪水後

モンゴルの夏の祭典「ナーダム」でパレードする騎馬隊=11日、ウランバートル(共同)

 【ウランバートル共同】モンゴルの夏の祭典「ナーダム」が11日、首都ウランバートルで開幕した。全国から集まった約3千人が3日間の日程でモンゴル相撲と競馬、弓術で腕を競う。先週、豪雨により57年ぶりに首都で大規模な洪水が発生したが、急ピッチの復旧作業で開催にこぎ着けた。

 ナーダムは、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されているモンゴルの代表的なスポーツの祭典。

 開幕式でフレルスフ大統領は「ナーダムはモンゴル国民の精神的な支えであり、生きる証しだ」と開催の意義を強調した。雨が降り続く中、会場のスタジアムでは弓や刀を携えた民族衣装姿の騎馬隊がパレードした。

モンゴルの夏の祭典「ナーダム」で相撲を取る選手=11日、ウランバートル(共同)

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