警戒区域で窃盗被害相次ぐ、静岡 土石流で住民避難

静岡県警本部

 静岡県警熱海署は11日、大規模土石流で避難が続く同県熱海市伊豆山地区の警戒区域内の住宅で、窃盗などの被害が11件確認されたと明らかにした。詳細の確認を進め、建造物侵入や窃盗の疑いがあるとみて捜査している。

 被害に遭った男性によると8日、住宅の修繕作業のため戻った際、窓ガラスが割られ、何者かが侵入した形跡が見つかった。通報し、熱海署が調べた結果、他にも物が盗まれるなどの被害が判明した。避難を続ける女性は「家に帰れるまでしっかりとパトロールをしてほしい」と話した。

 土石流は2021年7月に発生し、市は同年8月、二次災害の恐れがあるとして伊豆山地区の一部を警戒区域に指定した。

© 一般社団法人共同通信社