【ワルシャワ共同】岸田文雄首相は11日午後(日本時間同)、訪問先のポーランドの首都ワルシャワで同国のモラウィエツキ首相と会談し、ロシアの侵攻が続く隣国ウクライナ情勢を巡り、連携を進める方針で一致した。
岸田首相はその後、リトアニアに移動。12日午前(日本時間同日午後)、北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長と会談し、安全保障面での連携強化を確認する。NATO首脳会議にも出席し、法の支配に基づく国際秩序の維持を訴える予定だ。
岸田首相はモラウィエツキ氏との会談で、ウクライナのゼレンスキー大統領も参加した5月の先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)で、力による一方的な現状変更の試みは許されないことで一致したと説明。インド太平洋情勢でも連携することを申し合わせた。日本とポーランドの経済関係強化でも合意した。
日本とNATOは、新たな協力文書「国別適合パートナーシップ計画」(ITPP)を発表する見通し。