降ひょう、ナシ5700万円被害 10日夜 茨城の下妻と八千代

降ひょうで傷ついたナシ=下妻市若柳(同市提供)

茨城県の下妻市や八千代町で10日夜、大気の状態が非常に不安定となり、両市町は強風や雷雨、降ひょうなどに見舞われた。下妻市では車庫などが突風で飛ばされる建物被害が8件、倒木が6件発生。収穫前のナシも傷つき、両市町の農業被害は概算で計5700万円余りに上った。

市によると、建物被害のほか、住宅に隣接する木の枝が落ちて瓦などが割れた。降ひょうによる同市の被害は、上妻と騰波ノ江(とばのえ)の両地区で発生。被害面積は34.65ヘクタールに及び、被害額は概算で約4278万円。

町によると、道路上に作業場の屋根が突風で飛ばされ、倒木も発生。川西地区のナシ畑約4.8ヘクタールが降ひょうの被害を受け、概算被害額は約1478万円に上った。

このほか、10日午後6時46分から同7時ごろ、町浄水場(同町菅谷)が停電し、町内全域が一時断水。停電は3分後に復旧したものの、水圧を安定させるのに時間がかかった。

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