『風ノ旅ビト』『Sky』の開発者が率いるスタジオの新作は“オンラインPvPvE”や“サンドボックス”要素を持つアクションRPG。協力プレイを重視しつつも「裏切りの可能性もある」作品に

アメリカ・ロサンゼルスに拠点をおくゲームスタジオ「Gardens」は7月11日(火)、3130万ドルの資金調達に成功したことを報告した。また、開発中の新作ゲームについての情報も一部公開されている。

「Gardens」は『風ノ旅ビト』『Sky 星を紡ぐ子どもたち』『フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと』といった作品を手がけてきたクリス・ベル氏が率いるゲームスタジオだ。

今回の資金調達は、ベンチャーキャピタルのLightspeed Venture Partnersと海外パブリッシャーのKraftonが主導して行われたもの。そのほか、Blizzard Entertainmentの創設者であるマイク・モーハイム氏が共同設立者の「Dreamhaven」、『Valorant』の制作者のひとりであるスティーブン・リム氏、Oculusの共同創設者であるネイト・ミッチェル氏など、名だたるメンバーがそろう。

また発表では開発中の新作ゲームの内容にも触れられており、そちらによるとこの新作はオンラインPvPvE要素とサンドボックス要素を持つ、ファンタジー世界を舞台にしたアクションアドベンチャーRPGとなる模様だ。公開されたアートでは、幾人もの戦士が巨大なモンスターと戦う姿が描かれている。

(画像は「Gardens」公式サイトより)

クリス・ベル氏は新作ゲームについて「オンラインRPGやMMO、ファンタジーアクションアドベンチャーゲームをプレイしてきた中でのお気に入りの思い出、見知らぬ人とすれ違った思い出にインスピレーションを受けたゲームです」とコメント。

『風ノ旅ビト』や『Sky 星を紡ぐ子どもたち』のようなデザインで、互いに助け合うプレイヤーに報酬を与える斬新な協力型ゲームプレイを作り込んでいるという。その一方で「裏切りの可能性もある」と言及されており、オンラインの人間同士ならではの体験が楽しめる作品となりそうだ。

(画像は「Gardens」公式サイトより)

「Gardens」は2023年中にチームを大幅に拡大する予定であり、今回の資金調達の成功もふくめて開発が本格的に進行していくことがうかがえる。引き続き、同スタジオと新作タイトルの続報にも注目していきたい。

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