大雨災害、高まるリスク 岩手県内、夜にかけ警報級の恐れ

突然の雨に見舞われ、目的地へ急ぐ通行人=11日午後5時15分、盛岡市内丸

 梅雨入りしている岩手県内は、前線の北上に伴い災害発生の危険性が高まる。盛岡地方気象台によると、16日ごろまでは曇りや雨が続く見込み。短時間の「極端な大雨」は全国的に増加傾向にあり、本県でも警戒が必要だ。関係者は身近な危険箇所を把握し防災情報を入手するなど、身を守る対策と行動を促している。

 11日午後5時ごろ、盛岡市中心部は突然の雨に見舞われ、通行人は傘を開いて目的地へと急いだ。県立大大学院1年の下総有芽さん(22)は「最近は急な雨が増え(スマートフォンの)アプリで災害情報を入手できるようにしている」と備える。

 同気象台は12日夜遅くにかけて警報級の大雨になる恐れがあるとして、県気象情報を発表。16日ごろまでは低気圧や梅雨前線の影響で雨や曇りになる見込み。北上川ダム統合管理事務所は、御所ダム(盛岡市)の雨をためる洪水調節用の空き容量を確保するため、11日午後から放流を始めた。

 

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