2回戦最終日の12日、横浜スタジアムでは第1シードの横浜隼人が初戦を迎える。先発投手に抜てきされたのは背番号10の山口。今春までは主戦石橋の2番手に甘んじたが、140キロを超える直球を武器に右のエースに名乗りを上げる。
この冬は投球フォームを体に染み込ませるため週4回のペースで、45分間の間に230球近くを投げる投球練習を繰り返してきた。「ボールの球威がすごく上がった」と手応えを感じている。
昨夏から経験を積んできたが、「(前主将の)前嶋さん(亜大)に頼りがちだった」と振り返る。新チームからは投手リーダーにも選ばれ、大所帯の中でも他人の意見を尊重する姿勢も芽生えた。
2009年以来、2度目の甲子園を見据える夏。「競争率が高いチーム。レベルもどんどん上がっていく」。まずは自分の投球で、チーム層の厚さを示して見せる。