正答の選択肢なしに…埼玉の教員採用試験で表記ミス 高校教員「数学」、全員を正答に 外部から指摘で発覚

埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県教育局は11日、9日に実施した県公立学校教員採用試験の問題1問の表記に誤りがあったと発表した。誤りがあったのは高校教員の数学の問題で、受験した128人全員を正答とした。

 同局教職員採用課によると、本来「(方程式の)解の絶対値を、大きい方から順に」と表記するところを「解を、絶対値の大きい方から順に」と表記していた。4択の中から正しいものを選ばせる問題だったが、表記の誤りにより正答の選択肢がなかったという。

 試験後、外部からメールで指摘があり発覚。同課は全問題を総点検し、チェック体制の強化により再発防止に努めるとしている。選考結果は7月下旬に発表される予定という。

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