ホーム勝率6割超え 広島カープ「オールスターゲーム明け ぐっと浮上へ…」 数字から後半戦を展望

石田充 アナウンサー
数字・データを紐解きます。優勝を左右する可能性がある、オールスター前の残り試合というテーマでお届けしようと思います。

広島カープは、11日(火)~13日(木)に東京ドームで3試合、1日はさんで15日(土)~17日(月・祝)に横浜スタジアムで3試合。セ・リーグ4位と2位の対戦ですが、いずれもビジター球場なんです。

今シーズンのカープは、ホームでは勝ち越しているんですが、ビジターでは負け越しています。

広島カープ(7月9日終了時点)
ホーム 24勝 14敗 勝率.632
ビジター 18勝 23敗 勝率.439

ほかの球団と比較してみると、実は全球団、ビジターでは勝ち越せていません。逆にホームで、上位4球団には貯金があって、そのまま順位に反映されているということなんです。

ホーム・ビジター勝率(9日終了時点・地方主催含む)
ホーム ビジター
1 阪神 .658 .486
2 DeNA .694 .436
3 広島 .632 .439
4 巨人 .541 .487
5 ヤクルト .444 .385
6 中日 .405 .382

残りのホームゲーム・ビジターゲームの数です。

残り試合数(9日終了時点)
ホーム ビジター
1 阪神 65 31 34
2 DeNA 66 33 33
3 広島 64 34 30
4 巨人 66 33 33
5 ヤクルト 66 36 30
6 中日 65 29 36

カープは、雨の中止もあるんですが、一番残り試合が少ない。そういった中でホーム34試合、ビジターが30試合という内訳です。ただ、スケジュール的には11日からはビジターが6試合続きます。

そして、オールスターゲームが終わると…

オールスターゲーム終了後の残り試合数
ホーム ビジター
1 阪神 59 25 34
2 DeNA 60 30 30
3 広島 58 34 24
4 巨人 60 30 30
5 ヤクルト 60 30 30
6 中日 59 29 30

それぞれ、6試合消化します。カープはホーム34試合・ビジター24試合、阪神はビジターを9試合多く残します。ほかの球団はホームとビジターの比率がほぼ5割なんですが、カーブだけ10試合もホームが多い。ホームで勝率6割を超えていますからオールスターゲーム明けにはデータ的にはぐっと上がってきます。

だからこそ、オールスター前の6試合をいかにいい戦いするかどうかが大切です。今シーズン、東京ドームでは勝率5割、横浜スタジアムは2勝4敗です。横浜スタジアムは、マツダスタジアムよりせまいとよくいわれますが、よく打っています。逆にいうと防御率がこの球場でちょっと悪化しているので、ピッチャー陣が最少失点で抑えながらこの6試合を乗り切ると、オールスター明けにマツダスタジアムでの明るい試合が待っているのではないかと思います。

(RCCテレビ「イマナマ!」カーチカチテレビ 7月10日放送より)

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