希少鳥類に人間用インフル治療薬 北大大学院研究チームが札幌・円山動物園で臨床実験

実験でゾフルーザを混ぜたエサの肉を与えられるユーラシアワシミミズク=3月(札幌市円山動物園提供)

 北大大学院獣医学研究院の研究チームが、飼育下にある希少鳥類を高病原性インフルエンザから救うため、札幌市円山動物園で人間用インフルエンザ治療薬を使った臨床実験を進めている。すでに、感染した鶏に対して人間用の薬の効果を確認しており、希少種に投与する場合の使用量の目安や副作用の有無を調べ、各施設での実用につなげたい考えだ。

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