静岡市で3日連続“猛暑日”熱中症疑いで20人搬送 「耐えられない」熱中症に警戒を

12日も静岡県内各地で気温が上がり、静岡市では3日連続の猛暑日となりました。県内に熱中症警戒アラートが発表されるなど、危険な暑さが続いています。

(川口卓也 記者)

「静岡市では朝から強い日差しが照り付け、あちら温度計ですが午前10時の時点で、すでに37度を記録しています」

12日も高気圧に覆われ、県内各地で気温が上がりました。静岡市駿河区で36.3度、静岡市清水区で35.7度、川根本町で35.3度を観測し、静岡市では3日連続で猛暑日となりました。県内には熱中症警戒アラートが発表され、気象台は外出を控え室内をエアコンなどで涼しくして過ごすよう呼び掛けています。

(街の人)

「もう耐えられない、どこか避暑に行きたい」

(街の人)

「暑い、じめっとして服が張り付きそうな感じで嫌」

(街の人)

「直射日光浴びないように、帽子や白い服でガードしている」

気象台によりますと、あすは、きょうと比べて少し気温は下がるものの、週末は再び一部の地域で猛暑日となる見込みで、引き続き熱中症に警戒するよう呼びかけています。

「注水よし」「エアー抜きよし」 重装備で訓練する消防隊員。厳しい暑さが続く中、注意しないといけないのが「熱中症」です。

(消防隊員)

「やっぱり暑いのが一番きつい」

7月から浜松市が行っているのが、熱中症対策の実証実験。隊員の体調管理を効率的に把握するため使用するのが、こちらの測定器です。消防隊員は勤務開始とともに、測定器を着用し、センサーが体の表面温度と体の内部の温度を測ります。体温が上昇すればアラームが鳴って、熱中症のリスクを知らせ、水分補給や休憩をとると、リスクが下がったことを示す緑のランプが光る仕組みです。

(浜松市中消防署鴨江出張所 安間康祐 副士長)

「今まで活動中に体温を測ることはない、こういった機械が守ってくれるのはありがたい」

(浜松市中消防署鴨江出張所 袴田篤史 司令補)

「夏の火災現場や救助現場は隊員の体調管理が一番大切、熱中症対策につながると思う」

この実証実験は9月29日まで行われる予定で、浜松市では活動時の熱中症リスクの把握と対応を検証するということです。

ここで速報です。県は、12日、熱中症の疑いで20人が救急搬送されたと発表しました。そのうち、袋井市の高齢女性が意識不明の重症となっています。そのほかに3人が中等症、16人が軽症だということです。

県は水分補給をこまめに行い、熱中症に警戒するよう呼びかけています。

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