西日本豪雨での支援活動の知見を復興に生かそう/岡山大がシンポ【岡山市】

岡山大学は7月12日、5年前の西日本豪雨での支援活動を踏まえ、復興に向けたまちづくりについて考えるシンポジウムを開きました。
西日本豪雨では、発生直後から岡山大学の教職員や学生が、大学の知見を生かして地域と連携しながら支援活動を展開しました。シンポジウムは、こうした経験を復興に向けたまちづくりに役立ててもらおうと開かれたもので、防災に携わる自治体職員や住民、学生らおよそ80人が参加しました。
活動事例の報告では、各専門分野の立場から、教職員や当時学生だった人たちが岡山大学での支援内容を紹介。医療分野では、水没したまび記念病院の全機能を他の病院に移した「病院避難」について報告があり、80数人の入院患者を大学が陣頭指揮を執って他の病院に搬送したことなどを説明しました。
このあと、国や、まちづくり活動を推進しているNPO法人なども加わって対談が行われ、住民目線での防災マップや被災体験をまとめたDVDの作成など、災害の記憶を風化させないため、ソフト面での取り組みの重要性が語られました。

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