2020年にプロレスラー木村花さん=当時(22)=がフジテレビのリアリティー番組に出演後、自殺した問題で、母響子さん(46)がフジテレビなど3社に約1億3800万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が12日、東京地裁であった。出廷した響子さんは「若い人たちの夢が搾取され、人が物のように消費されていくような番組の作り方は到底許せません」と意見陳述。原告側代理人によると、3社は請求棄却を求めた。
意見陳述で響子さんは「花を助けられなかった無力さと苦しみを一生抱えて生きていくしかない」と語り、時折言葉を詰まらせた。