キャットフードの『添加物』6つ 気になる身体への影響とは

キャットフードに含まれる「添加物」とは

一般的なキャットフードには、添加物が入っています。添加物を加える目的は様々で、品質の劣化防止・栄養素の補充・食感の向上などが挙げられます。

ここでは、キャットフードでは一般的な「添加物」を6つ紹介いたします。

全ての添加物が体に悪いわけではないものの、いくつか気をつけたいものがあります。身体への影響もあわせて解説していきます。

1.ビタミン・ミネラル・アミノ酸

猫が生きるために必要な栄養素でありながら、体内で合成できない成分があります。

例えばビタミンAですが、猫の体は野菜のカロテンをビタミンAに変換することができません。そのため、キャットフードから補う必要があります。

このように、健康を保つために重要な栄養素を添加物として加えることがあるのです。

2.増粘安定剤

これは、キャットフードの食感を良くするために使用される添加物です。

ちなみに、増粘安定剤(加工でんぷん)と記載のあるものは天然素材なので、本来であれば危険なものではありません。

ただし、穀物アレルギーが深刻な猫の場合には注意が必要です。

3.BHA・BHT

これらは、保存料や発色剤として使用される添加物です。

私達が日頃食べているハムやソーセージなどにも記載があるものですが、猫では確認されていませんが、人で発がん性が報告されていますので猫においても発がん性を示す可能性があります。

4.赤色102号

赤色102号は、着色料です。要は見栄えを良くするものであり、キャットフードに関していえば、含まれていなくても支障がない添加物です。

アメリカやEC諸国では認可されていないため、キャットフードにも入れないようにしています。

5.亜硝酸ナトリウム

亜硝酸ナトリウムは、保存料や発色剤として使用される添加物です。代謝物の一部には発がん性は認められていますが、猫での発がん性の有無に関しては確認されていません。

6.プロピレングリコール

プロピレングリコールは、半生タイプのフードに含まれる添加物で、保湿作用・静菌作用・カロリー源を目的に使用されています。

プロピレングリコールは、人間や犬に対して悪さをするものではありません。しかし、猫の場合は赤血球に影響を及ぼすとされています。

現在、キャットフードに使用することは禁止されている添加物です。

まとめ

現在、国内で製造・販売されているキャットフードは「ペットフード安全法」によって守られています。今回こちらで紹介したBHA・BHT、亜硝酸ナトリウムなどの添加物も、使用できる量が法律によって決められています。

しかしながら、アメリカやEC諸国と比較すると、日本の基準はまだまだ甘いといわれています。

全ての添加物が悪者ではありませんが、極端に毒々しい色のキャットフードや、よく分からない添加物が含まれたフードは避けたほうが無難でしょう。

ヒューマングレードとまではいかずとも、愛猫の身体と相性の良さそうなフードを探してみてください。

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