いわゆる「コシヒカリ発言」をめぐり、静岡県の川勝知事が返すとした給与やボーナスを返上していない問題で、知事は7月12日、返上に必要な条例案を9月の県議会に提出すると表明しました。一方、自民党会派は知事の不信任決議案を提出し、否決される事態となりました。
<静岡県 川勝平太知事>
「不信の念を抱かせてしまったことをまずもっておわびします。次の県議会9月定例会において給与の一部を返上するための条例案を提案したい」
川勝知事は12日の県議会で、給与やボーナスを返上するため、9月の県議会で返上に必要な条例改正案を提出すると表明しました。川勝知事は2021年、いわゆる「コシヒカリ発言」で辞職勧告決議を受けた自らへのペナルティとして、給与とボーナス合わせて440万円ほどを返すとしましたが返上しないままで、県に批判的な意見が殺到していました。
県議会の最大会派、自民改革会議は12日夜、知事に対する不信任決議案を提出しましたが、賛成50票、反対18票で、可決に必要な出席議員の4分の3以上の票数を満たさず否決されました。知事に対する不信任決議案が提出されたのは、1973年以来、50年ぶりです。