「元気な街つくる」 富大で日本海ガス新田社長講演 富山新聞文化センター寄付講座

講演する新田社長=富大五福キャンパス

 富山新聞文化センター寄付講座「地域企業の経営者から学ぶ」は12日、富大五福キャンパスで開かれ、日本海ガス絆ホールディングスの新田洋太朗社長が「エネルギーの供給は、地域の発展なくしてできない。元気な街をつくるのが会社の使命」と語った。

 新田社長は、今後10年の事業展開を考えるにあたり、少子高齢化による地域マーケットの減少や人手不足など、地域の課題に目を向ける必要があると強調。エネルギーを扱う企業として、脱炭素化は避けては通れないとした。

 変化の激しい現代において、経営に正解はないとした上で「経営者の意思が最も大事になる」と話し、ガスだけではない「総合エネルギーグループ」への進化に向けた取り組みなど、グループの10年ビジョンを解説した。

 講座は経済学部と人文学部の同時開講で、富山新聞文化センター富山教室で2015年に開講した「富山マネジメントアカデミー」が母体となっている。次回は26日、段ボール製造販売のサクラパックス(富山市)の橋本敦社長が講師を務める。

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