朝乃山、逆転3連勝 攻められ後退「雑だった」

 大相撲名古屋場所(ドルフィンズアリーナ)4日目の12日、東前頭4枚目の朝乃山(富山市呉羽町出身、富山商高OB、高砂部屋)は西前頭5枚目の阿武咲(阿武松部屋)をすくい投げで退け、3連勝した。途中まで相手のペースで攻め込まれ「やっぱりこの相撲じゃなかなか通用しないというか。今日は雑だった」と反省を口にし、気を引き締めた。

 朝乃山は得意の右差しを阻まれ、阿武咲にもろ差しを許し、寄りに後退。勢いを利用して俵に足をかけながら、豪快にすくって阿武咲を投げ捨てた。

 速攻の突き、押しを得意とする阿武咲に苦戦した朝乃山は「もしかしたらそのまま押されていた可能性もあった」と振り返った。

 5日目は東前頭6枚目の北青鵬(宮城野部屋)と対戦する。朝乃山は先場所の8日目に初黒星を喫して連勝を止められており、雪辱を果たせるか注目される。

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