NY株3日続伸、86ドル高 FRBの利上げ懸念後退で

ニューヨーク証券取引所のトレーダーたち=12日(ゲッティ=共同)

 【ニューヨーク共同】12日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は3日続伸し、前日比86.01ドル高の3万4347.43ドルで取引を終えた。米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ長期化に対する警戒感が後退し、買いが優勢となった。

 朝方に発表された6月の米消費者物価指数の前年同月比上昇率が2021年3月以来の低水準となり、市場予想も下回った。インフレ沈静化の兆しと捉えられ、FRBの利上げ停止が近づいているとの観測が高まった。

 ハイテク株主体のナスダック総合指数も3日続伸し、158.26ポイント高の1万3918.96。

 個別銘柄では、ITのセールスフォース・ドットコムや半導体のインテルの上昇が目立った。通信機器のシスコシステムズは売られた。

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