錦織圭、復帰3大会目も第6シードを破って初戦突破。復帰後初の初のタイブレークに「ピりついた」

錦織圭が復帰後3大会目となるチャレンジャー大会に出場

現地7月12日、ATPチャレンジャー大会「シカゴ・チャレンジャー」(アメリカ・シカゴ)のシングルス1回戦が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場の錦織圭(ユニクロ/世界ランク501位)は、第6シードのアレクシス・ガラルノー(カナダ/同215位)と対戦。7-6(3)、6-1のストレートで下し、2回戦進出を果たした。

左股関節や右足首痛の負傷により2021年10月以来、約1年8ヵ月ぶりとなった復帰戦でいきなり優勝を飾った33歳の錦織。復帰2大会目では初戦を突破したものの、復帰後初の100位台との対戦では不安定なサーブとフォアハンドもあって初黒星を喫した。

復帰3大会目となる今大会は、7月24日開幕の「アトランタ・オープン」(アメリカ・アトランタ/ATP250)で遂にツアー復帰を予定している錦織にとって、最後のチャレンジャー大会での調整となる。

雨により12日に順延となった錦織の試合。この日も雨のため、当初はセンターコートで試合が組まれていたが、インドアコートで実施されることになった。

試合は互いに最初のサービスゲームをキープすると、第3ゲームで錦織がリターンから攻めこんで最初のブレークに成功しリードを奪う。だが、この日は思い切りのいいガラルノーに対してリードを守り切れず第6ゲームでブレークバックされる。第7ゲームでもブレークした錦織は、サービング・フォー・ザ・セットとなった5-4でもブレークを許して、第1セットはタイブレークに突入する。

それでもここでミスを減らして、ガラルノーを左右に動かしてストローク戦で攻め込んだのは錦織。1-3から3度のミニブレークで一気に6ポイントを連取し7-6(3)でセットを取りきった。

これで流れに乗った錦織は、続く第2セットも第2、第4ゲームでブレークし5ゲームを連取。ストロークの正確性を高めてブレークポイントを握らせず6-1と、復帰3大会目の初戦も勝利で飾った。

試合後、錦織は「まあまあの試合でした。急にインドア(での試合)になってボールが飛びすぎて第1セットはコントロールができなかったですけど、第2セットは気持ちよくプレー出来ました。(タイブレークは)若干ピりつきましたね。先にリードされて緊張感があった。緊張したという意味ではこの3大会で一番緊張した場面というか、硬くなりそうでしたけど最後の3、4ポイントは自分から攻められたのでいい形だったなと思う。ここで何試合か良い試合をして、自信をつけてアトランタ、ワシントンに向かえるようにしたい」と振り返った。

2回戦で錦織は、ジェームス・マッケイブ(オーストラリア/同277位)とスカンデル・マンスーリ(チュニジア/同302位)の勝者と対戦する。

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