ブラジル前大統領、4度目の聴取 政権交代阻止を画策の疑惑否定

ブラジルのボルソナロ前大統領(ゲッティ=共同)

 【サンパウロ共同】ブラジルの連邦警察は12日、ボルソナロ前大統領を聴取した。聴取は4度目。昨年10月の大統領選でルラ大統領に敗北した後、政権交代阻止を画策した疑い。ボルソナロ氏は疑惑を否定した。現地メディアが報じた。

 疑惑は、上院議員のドバル氏が大統領公邸でボルソナロ氏らから昨年12月、政権交代を阻む計画を持ちかけられたと有力週刊誌に証言したことで浮上した。ドバル氏によると、計画は選挙を総括する高等選挙裁判所長官から違法な発言を引き出して録音、長官の拘束につなげて選挙結果を覆すものだった。

 ボルソナロ氏は12日の聴取後、政権交代阻止の計画は「全くなかった」と話した。

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