プロレスリングWAVEの田中きずな&炎華が7月17日(月・祝)東京・後楽園ホールで開催する『CATCH THE WAVE 2023~決勝戦~』のPRに来社。
この大会で田中きずな&炎華は二上会長からまさかの対戦相手として、AEW所属で現在の団体王者であるレジーナの志田光と、11月に引退を控えるDDTプロレスの赤井沙希の2人の名を告げられた。
今年デビューしたばかりの田中&炎華の2人にとって、とてつもなく高い壁が用意された。
そんな2人に試合への意気込み、『CATCH THE WAVE2023』への出場、互いに意識している点、今後の目標をプロレスTODAYが独占インタビュー。
『CATCH THE WAVE 2023~決勝戦~』
日時:7月17日(月・祝)10:30開場・11:30開始
会場:東京・後楽園ホール
■プレミアム・チェレンジwave(20分1本勝負)
志田光&赤井沙希 vs 田中きずな&炎華
①タッグマッチ(志田光&赤井沙希 vs 田中きずな&炎華)への意気込み
――今日はプロレスTODAYに田中きずな選手と炎華選手にお越しいただきました。よろしくお願いします。
2人 よろしくお願いします。
――田中選手は2回目のインタビューになりますね。
田中 はい。
――前回、ご自身の中では結構反省点があったそうですけれども、どんな感じでしたか。
田中 前回は狐伯さんに頼りっぱなしだったので、今回こそはしっかりと自分の思いを伝えられるように頑張ります。
――だいぶレベルアップしてきたと事前には聞いております。
田中 レベルアップできていたらいいなと思います。
――楽しみにしております。そして炎華選手は初めてのインタビューということで、よろしくお願いいたします。
炎華 よろしくお願いします。
――インタビューはいかがですか?
炎華 すごく苦手意識があります。
――これから場数を踏まえてやって行けば大丈夫ですよ。WAVEさんに新風を巻き起こしてるお二人なので、爽やかな良い風が団体に吹いているのではないかと思っています。そういった部分を踏まえて今日はいろいろな質問をさせていただきます。
2人 はい。よろしくお願いします。
――まずは7月3日の『ReAL NAMI NO HI』の大会でGAMI(二上会長)さんから、まさかの大発表がありました。
2人 はい。
――お二人には志田光選手・赤井沙希選手とのタッグマッチが発表されました。これはリング上で初めて知ったと思いますけど、まず発表された時の心境はいかがでしたか。田中選手からお願いいたします。
田中 まず志田さんと赤井さんがWAVEに参戦されるというのは事前に発表されていて、「すごいな」と思っていましたが、まさか自分が対戦させていただけるなんて思っていませんでした。志田さんはWAVEのチャンピオンですし、赤井さんは引退が決まっていてそれまでの貴重な試合で対戦させていただける最初で最後の大切な機会です。そのカードを組んでいただいてGAMIさんにも本当に感謝していますし、赤井さんと志田さんに炎華とのタッグで挑めるのはすごく嬉しいです。
――そして炎華選手はこの対戦に向けていかがでしょうか。
炎華 志田さんは元々WAVEのリングに上がっているのをファン時代からずっと見ていたので、対戦させていただけると聞いてすごく嬉しい気持ちが大きいです。海外でも活躍していらっしゃるトップの方なので、緊張というか「自分で大丈夫かな?」という不安な気持ちもあります。でも、きずなと2人で一緒に今出せる力を出し切って頑張りたいと思いました。赤井さんはWAVEに上がるとなっただけでも「え?すごい!」と驚いて、試合を見られるだけでも嬉しいと思いました。引退まで絶対にカードを組ませていただけることはないと思っていましたが、自分ときずなが戦わせていただけることになり、すごく大切な一戦ですから頑張りたいです。最初で最後の赤井さんとの試合なのですごく気合いが入っています。
――志田選手はAEWの王者にもなった世界で活躍するトップ選手ですし、なおかつ赤井選手はもう引退が決定しているので対戦する機会がなかなかない選手です。その2人に対してどれぐらいのインパクトを残せるかが楽しみですね。
2人 はい。
――お二人でこの試合に向けての話はされたりしますか?
田中 赤井さんと志田さんはすごく強敵です。自分たちはデビューしたばかりですけれども、このカードを組んでくださったGAMIさんの期待に応えたいと思って今持っている力を最大限出すために作戦会議は少しずつし始めています。
――タッグワークというかチームプレーのようなものは何か考えていますか。
田中 まだ連携できるものもなくて、タッグを組んだ回数も数回ですので、その中で何ができるのかを今考えています。
――おそらく志田選手も赤井選手も離れて過ごしているので事前にやり取りはあまりしないでいきなりリングにポンと来ると思います。つまりタッグワークはあまり良くないだろうという想定のもと、お二人は逆に普段から顔も合わせるし、練習も一緒にできると思うので、そこはチャンスがあるのではないかと思います。
田中 頑張ります。もう毎日一緒にいるので、息を合わせて頑張ろう!
――タッグチームを長く組んでいると次何をするか動きを見ていたら分かるタッグチームがいます。「次、これやったらこれやってくれる」というように目で見て今何を考えているのかというようなものは現時点ではいかがですか。「お腹空いてるんだろうな」だとか(笑)
炎華 私生活では分からないことはないくらい分かります(笑)
田中 はい。今、お腹空いてるでしょ?というのも(笑)
炎華 そう、何でも分かりますよね。
田中 何でも、顔を見れば分かります。
――で試合のコンビネーションみたいなものはまだこれからと言う感じですか?
炎華 まだ3回目ですので、これからやっていきたいです。
――本当に何も言わないでもできるチームはあるんですよね。お二人はデビューも一緒だから、そういう部分が深まっていくといいですよね。
2人 はい。
――当日、どれぐらいの意地を見せられるのか、そこをすごく期待しております。
2人 頑張ります!ありがとうございます。
⇒次ページ(『CATCH THE WAVE2023』に出場してみて、優勝者の予想は?)
②『CATCH THE WAVE2023』に出場してみて
――そして『CATCH THE WAVE 2023』お二人は初出場しました。きずな選手が1分け3敗という戦績でした。実際、リーグ戦に初めて出て戦ってみた感想はいかがでしょうか。
田中 CATCH THE WAVEというのは本当に自分の中で夢の舞台でした。小さい頃からずっとWAVEが大好きで、まず今WAVEにいられることが本当に夢の中のような感じです。その中でデビューしてまだ数カ月なのにCATCH THE WAVEに出場させていただく大きなチャンスをいただいて、最初に聞いた時は「昔から憧れていたCATCH THE WAVEに出られるんだ」という嬉しさが大きかったです。けれども、実際にCATCH THE WAVEで公式戦が始まって結果もなかなか残せずいろいろと考えたときに、「今までは憧れる側だったけれども、これからは自分が夢を与えられる側にならなきゃいけないんだ」と強く思って、すごく自分の中で意識が変わったというかプラスになりました。そう思えたのは最後の一戦でした。そのラストの一戦が大空ちえさんで、やはりヤングブロックの中で一番の強敵だったと思いますし、私が勝つと思っていた人はきっと誰もいなかったと思いますけれども、私は「絶対勝つ」という気持ちで行きました。結果は引き分けで、勝つことはできなかったんですけれども、今度POP(PURE‐J 7.30新木場)の挑戦者に指名していただけたので、そこではリベンジしたいと思っています。
――その部分ではしっかりと出た意義はつかみましたね。
田中 はい。
――そして炎華選手は1勝1分け2敗という戦績でしたが、実際出てみていかがでしたか。
炎華 自分もずっと昔からWAVEが大好きで、自分がプロレスラーになりたいと思った日も、CATCH THE WAVEの決勝戦の日でしたので、デビューして1カ月ぐらいでCATCH THE WAVEに出させていただけるのはすごく光栄で嬉しかったです。今回、きずなは最後決勝とバトルロイヤルも残ってPOPにも選ばれました。でも自分は最後もバトルロイヤルも最初に負けて、しかも成績も1勝1分2敗というすごく悔しい結果に終わってしまいました。本当に悔しい気持ちでいっぱいで、来年ももし出場できた場合にはもっといい成績が残せるようにしたいです。CATCHのためだけではないですけれども、今回のCATCH THE WAVEで改めて今、自分はほとんど何も持っていない状態なのだと感じたので、もっと努力しなくてはいけないと思ったリーグ戦でした。
――お二人の発言を聞いていると、やはり学びが多かったのだろうと客観的に思いました。シングルの総当りのような形になると、1人1人の技量が試されるので、甲乙つけられる部分もあると思います。やはり非常に学びが多かった今大会のリーグ戦、そしてこの後誰が優勝するのかというところも楽しみではありますよね。
2人 はい。
③CATCH THE WAVE20232人が優勝すると思うのは?
■CATCH THE WAVE 2023決勝トーナメント〜準決勝〜(時間無制限1本勝負)
宮崎有妃 vs 朱崇花
■CATCH THE WAVE 2023決勝トーナメント〜準決勝〜(時間無制限1本勝負)
SAKI vs 青木いつ希
――そしてお二人は誰が優勝すると思われますか。
田中 宮崎さんに勝ってほしいです。優勝すると思いますし、宮崎さんを全力で応援します。
――炎華選手は?
炎華 自分も宮崎さんです。宮崎さんは、自分がファン時代から見てた時も本当にかっこよくて強くて、自分の中で勝手に「宮崎さんは無敵だ!」って思っていますので。
田中 「最強!」って思っています。
――本当に頑丈ですよね。
炎華 宮崎さんに優勝していただきたいです。
――お二人とも宮崎さんを推しているんですね。
2人 はい。
――もちろんWAVEの選手だというところはありますけれども、普段、宮崎選手との関わり合いみたいなものはいかがですか。
炎華 練習でも厳しくすごく細かいところまで一から教えてくださっていて、すごく感謝の気持ちでいっぱいです。
田中 私もすごく運動神経も悪くて覚えも遅いので、宮崎さんに限らずなんですけれども、すごく申し訳ないという気持ちになるんですけれども、WAVEの先輩は本当に皆さん丁寧にできるようになるまでしっかり教えてくださって、本当に感謝でいっぱいです。私の中で、「強い=宮崎さん」ですので、もう「最強!」と感じです。
――本当にタフで男性選手とやっても本当に壊れないですし、葛西純選手のことをもうすごくリスペクトされていらっしゃいます。お二人が憧れる強い女性レスラーなんですね。
2人 はい。
――宮崎選手も対峙する朱崇花選手も強敵です。その後もSAKI選手と青木選手がどういう風な形になるのかまだ分からないですけれども、優勝の栄冠が誰の手になるのか。お二人は宮崎選手が絶対優勝してくれると。
2人 はい。
――優勝の暁には何かお祝いしてあげてくださいね。
2人 はい。
――今、約束いただきました。
⇒次ページ(同期のライバルとして意識している点、今後の目標)
④お互いに意識している点は?
――そして、デビューも同じでお互いに意識している点もやはり多いと思います。仲がいいし、一緒に競り合って登っていきたいという対抗意識もお互い持っていると思いますけれども、意識している部分や成長するために努力している部分を教えてください。
炎華 きずなはデビュー戦も一緒で、ほぼ毎日会って練習も一緒にやっていて、自分にできない動きやきずなの試合を見てすごく尊敬している部分も憧れている部分もたくさんあります。でも、一番のライバルだと思っているので、何に対しても負けたくないという気持ちもすごくあります。意識している点は全部です。これからお互い高め合っていきたいとすごく思っています。
――きずな選手はいかがでしょうか?
田中 炎華より私の方が先に入っていたので練習も先にやっていたんですけれども、私はさっきも言ったようにとんでもなく運動神経も悪くて覚えも悪いので、全く何もできなくて、最初は後転もできませんでした。半年ぐらいかけてやっと少しずつできるようになってきた時に炎華が来て、もう初日の練習から私は「あ、抜かされた」と思いました。炎華は本当に運動神経もいいですし、練習のその瞬間から悔しかったです。
やはり一番負けたくないですがすでに2回負けていて、デビュー戦も負けています。そのデビューの翌月にリベンジのチャンスがあったのにそこでも負けて、もう次こそ絶対勝ちたいという気持ちです。炎華もさっき言ってくれましたけれども、炎華が一番負けたくないと思ってくれていることが嬉しいですし、自分もこんなにも負けたくないと思える人がそばにいてくれるというのはすごく感謝すべきことだと思っています。タッグもこれから一緒に組んでいきたいんですけれども、私はその気持ちよりもまず勝ちたいという思いが強いです。けれども、今まで1人だったので同期はすごく嬉しかったですし、今も毎日一緒にいてすごく仲良くしてくれて、つらい時も本当に支えてもらっている大切な存在ですので一緒に高め合っていきたいです。
――本当に同期ができて良かったですよね。
田中 はい。
――多分1人だとなかなか乗り越えにくいことでも、2人でいるとお互いが相談し合ったり悲しいこととかつらい気持ちはお互いで分かり合えると思います。タッグでも女子プロ界の頂点を目指してやっていっても面白いのではないかと思います。
⑤今後の目標
――そして今後、まだまだこれから始まったばかりのプロレスロードなんですけれども、今後の目標を教えてください。
田中 大きい目標としてはタッグももちろんそうですし、いつかレジーナを巻きたいという目標はあるんですけれども。自分の中でずっと思っているのが、何があっても諦めずに立ち向かっていける選手であることです。どんな状況でも立ち上がって、立ち向かっていける選手になりたいとすごく思っています。自分は器用なタイプではないので、炎華みたいに飛んだりということはできませんが、自分にしかできないものを見つけて、とにかく諦めずに必死に戦いたいと思っています。WAVEの先輩で狐伯さんが憧れなんですけれども、本当にキラキラ輝いていて、そういう先輩が近くにいてくださっていることも幸せなことです。自分も自分なりに狐伯さんのように輝いている選手になりたいと思っています。
――本当にいいことをおっしゃいますし、ご自身が憧れてレスラーになったのと同じように、今度はきずな選手を見て憧れて誰かがレスラーになりたいと思われたりしたら嬉しいですよね。
田中 そうなれるように頑張ります。
――ちなみにお父さんとお母さんのことに関してはあまり?
田中 特に。
――前もほとんど興味がなさそうな感じだったので、今回もお約束で同じような感じですね(笑)
田中 はい。
――そして炎華選手、今後の目標をお願いいたします。
炎華 自分は今までの試合とか、CATCHの試合で本当に自分にはまだ取り柄もないし、何もないと思ったので、まず近い目標では基礎をしっかりと固めたいと思います。自分がWAVEに入った理由がコミカルがすごく好きで、コミカルとかハードコアとか幅広くて、「こんなにも面白い団体があるんだ?」と思って憧れて入ったので、そういういろいろな試合にマルチで活躍できるような選手になりたいというのが目標です。本当に遠くなっちゃうかもしれないんですけれども、自分もレジーナを巻きたいという気持ちはありますし、きずなとタッグをたくさん組んで、タッグのベルトを巻きたいという目標があるので、それが一番大きい目標だと思います。
――いいですね。そういう目標を大きく掲げて成長してチャンピオンを目指していく姿とか、挫折を味わってからまた這い上がっていく姿にファンは寄り添ってくれたりする部分もあると思いますので、いろいろなつらいことや大変なこともあるかも分からないですけれども、これからのプロレス活動を頑張ってほしいなと思います。まずは今回は7月17日後楽園ホール大会での志田選手と赤井選手との対戦を頑張ってください。
2人 はい。
――この試合で少しでもお客さんが「よく頑張った、ここまでよく頑張った」と思ってもらえるような試合をぜひ見せてほしいと思います。
2人 はい。
⑥大会へのメッセージ
――それでは最後に大会へのメッセージをお二人でお願いします。
田中 今回、CATCH THE WAVEの決勝戦もあり、公式戦全試合が本当にすごい試合で、メンバーもすごい選手ばかりで、その中で誰が優勝するのかというのをたくさんのお客さんに見に来ていただきたいです。自分たちのカードは、志田さんと赤井さんで本当に強敵ですが、大きなチャンスなのでもう勝つつもりで炎華と力を合わせて頑張ります。
炎華 自分たちはCATCH THE WAVEの試合はもう終了してしまっているんですけれども、大切な二度とないかもしれない大きなカードをいただいたので自分たちの試合を見に来ていただきたいです。あとはCATCH THE WAVEの残り準決勝と決勝は絶対にすごい試合だと思うので、皆様に見に来ていただきたいです。
――ありがとうございます。このお二人の戦う姿とWAVEが誇る長きに渡るリーグ戦の決勝戦の舞台を迎えますので、その勝者が誰になるのか。そして宮崎選手がもし優勝した暁にはお二人がお祝いをいつかされるということなので、ぜひご楽しみにしたいと思います。お二人も頑張ってください。
2人 ありがとうございました。
――では最後に保護者として同席頂いた桜花社長にお二人へのメッセージをお願いします。
桜花 志田と対戦できるのは本当にすごいことだと思います。アメリカからのお金もかかりますから。志田と赤井沙希が組むこのスペシャルなタッグチームを体感して吸収してください。本当にそれぐらいの価値はあるので頑張ってください。そして勝ってください。お願いしますよ!
2人 はい!勝ちます。ありがとうございます。
インタビュアー:山口義徳(プロレスTODAY総監督)
『CATCH THE WAVE 2023~決勝戦~』
日時:7月17日(月・祝)10:30開場・11:30開始
会場:東京・後楽園ホール
▼対戦カード
■プレミアム・チェレンジwave(20分1本勝負)
志田光&赤井沙希 vs 田中きずな&炎華
■3wave~キャリー最終章~世羅がそこにいる(20分1本勝負)
狐伯 vs 世羅りさ vs 高瀬みゆき
■Future wave(15分1本勝負)
櫻井裕子 vs Himiko
■サバイバルwave(30分1本勝負)
旧姓・広田さくら&梅咲遥 vs 米山香織&チェリー vs
柊くるみ&網倉理奈 vs 笹村あやめ&清水ひかり vs 関口翔&川畑梨瑚
■CATCH THE WAVE 2023決勝トーナメント〜準決勝〜(時間無制限1本勝負)
宮崎有妃 vs 朱崇花
■CATCH THE WAVE 2023決勝トーナメント〜準決勝〜(時間無制限1本勝負)
SAKI vs 青木いつ希
▼大会詳細は公式サイトにて