囲碁、12歳の柳原咲輝が不戦勝 史上最大、83歳7カ月差の対局

囲碁の女流名人戦予選に臨む柳原咲輝初段。対局する杉内寿子八段が体調不良で欠場し不戦勝となった=13日午前、東京都千代田区の日本棋院

 囲碁の第35期女流名人戦予選、日本棋院最年長の杉内寿子八段(96)と最年少の柳原咲輝初段(12)の対戦は13日、杉内八段が欠場し、柳原初段の不戦勝となった。

 午前10時の開始前に杉内八段から体調不良のため出場を見送るとの連絡があり、午前11時に柳原初段の不戦勝が成立した。

 杉内八段は96歳4カ月で柳原初段は12歳9カ月。記録上は日本棋院史上最大の83歳7カ月差の対局として残るが、2人が盤を挟んでの対局は実現しなかった。

 これまでの記録は16年の王座戦予選で79歳4カ月差。杉内八段の夫、故杉内雅男九段(95)と大西竜平初段(15)=共に段位・年齢は当時=による対局だった。

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