ソニー、「FE 70-200mm F4 Macro G OSS II」発売。 高い描写力と高性能AFで撮影表現の幅を広げる小型軽量設計の望遠ズームレンズ

ソニーは、35mmフルサイズ対応α Eマウントレンズとして、開放F値4で焦点距離70mmから200mmをカバーする望遠ズームレンズ「FE 70-200mm F4 Macro G OSS II」を 2023年7月28日に発売する。価格はオープン。市場推定価格は250,000円前後。

FE 70-200mm F4 Macro G OSS IIは、70mmから200mmのズーム撮影と、ズーム全域で最大撮影倍率0.5倍のハーフマクロ撮影の実現を特徴としている。高度非球面レンズを採用することで、画面中心から周辺まで高解像、高コントラストに描写可能。加えて、ED(特殊低分散)ガラスが色収差を抑制し、高い描写力を発揮できるという。

最短撮影距離はテレ側で0.42m(左)、ワイド側で0.26m(左)を実現

また、高性能テレコンバーター(別売)に対応。最長400mm(APS-Cカメラ装着時は600mm相当)の超望遠で、ぼけ描写とともに、遠くの被写体をより大きく撮れる。なお、「SEL20TC」装着時にはズーム全域において最大で等倍マクロ撮影が可能。

スポーツシーンや風景、野鳥、さらにマクロ撮影など、幅広い用途で活用できる本レンズは、全長約149mm、質量約794g(三脚座除く)と小型・軽量なサイズで携行しやすく、機動性に優れているという。

FE 70-200mm F4 G OSS(上)とFE 70-200mm F4 Macro G OSS II(下)の比較。従来機種から全長を26mm短く、約46gの小型軽量化を実現している

本レンズは、高速駆動を実現するソニー独自のXD(extreme dynamic)リニアモーター搭載により、オートフォーカス速度が最大約20%高速化を実現。動体への追随性能も従来比で約2倍向上しているため、狙った被写体を精度高く追い続けることを可能にしている。ズーム中のフォーカス追随性能も大幅に向上しており、撮りたい一瞬のチャンスを逃がさないという。また、フルサイズミラーレス一眼カメラのフラッグシップモデル「α1」との組み合わせでは、最高30コマ/秒の高速連写が可能。

なお、本レンズは動体撮影時のフレーミングの安定性を重視し、手ブレ補正のアルゴリズムを最適化したMODE3を搭載。また、対応するカメラ本体との組み合わせでより効果的に手ブレを補正し、安定した動画撮影ができるという。

FE 70-200mm F4 Macro G OSS IIは、撮影者を支える直感的で安心感のある操作性を実現。フォーカスレンジリミッターや、AFからMFに瞬時に切り替えられるフルタイムDMFスイッチに加え、超望遠撮影やマクロ撮影の際には、付属の着脱式三脚座で安定感のある撮影が可能。

上から「フォーカスモードスイッチ」「フルタイムDMF」「フォーカスレンジリミッター」「OSS」「手ブレ補正モードスイッチ」を搭載

最前面のレンズには新たにフッ素コーティングを施しており、レンズ表面に指紋やほこり、油などの汚れが付着しても簡単に取り除くことができる。防塵・防滴に配慮した設計により、屋外での撮影環境でも安心して使えるため、撮影の自由度はさらに増すとしている。

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