ユニバース創業者・三浦紘一氏に別れ 青森・八戸市

三浦紘一氏のお別れの会であいさつする建彦氏

 青森県内スーパー最大手ユニバース(八戸市)の創業者で、4月に83歳で亡くなった三浦紘一氏のお別れの会が12日、同市の八戸プラザホテルアーバンホールで開かれた。大手食品メーカーなど取引先やスーパー業界各社の関係者ら約470人が参列したほか、一般献花には約460人が来場。長年にわたり経済発展や地域貢献に尽くした故人を悼んだ。

 同市出身の三浦氏は1967年にユニバースを設立。「顧客最優先」を理念とした店づくりとともに店舗網の拡大を進め、北東北でトップクラス、東北でも有数のスーパーに育て上げた。

 ユニバース社長で長男の建彦氏はあいさつで、亡き父の人柄や、仕事にかけた思い、晩年の様子などをエピソードとともに振り返り「(父は)常にこだわりを持ち続け、時に堅実に、時に大胆に意思決定を重ねてきた。ここまで歩んでこられたのも皆さまとの出会いやご支援があったから」と感謝。「遺志を引き継ぎ、地域に貢献し続ける企業であることをお約束する」と誓った。

 弔辞ではユニバースが傘下に入るアークス(札幌市)社長の横山清氏らが、三浦氏との思い出話を交えながら功績をたたえた。ユニバース取締役の起田幸仁氏は社員代表で「56年間、本当にお疲れさまでした」としのんだ。

 会場には三浦氏の生涯を写真や資料でたどるパネルのほか、ユニバースゆかりの品々が展示された。一般献花も行われた。

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