青森県内住み心地ランキング、弘前市が1位返り咲き 街並み、医療環境を評価

 賃貸住宅建設大手の大東建託(本社東京)が12日に発表した、青森県内居住者を対象に住み心地の良さを調べた「いい部屋ネット 街の住みここちランキング2023青森県版」で、弘前市が2年ぶりに首位に返り咲いた。前年は2位だった。歴史ある街並みや医療機関がそろっていることなどが評価された。

 県内に住む20歳以上を対象にインターネットで、住んでいる自治体の満足度を5段階で評価してもらった。19~23年に計7406人から得た回答を基に、今年の上位10自治体のランキングをまとめた。

 昨年首位のおいらせ町は2位で、生活や交通面の利便性に対する評価が高かった。3位は平川市で物価や防災面などが評価された。4位は藤崎町、5位八戸市、6位青森市と続いた。

 弘前市がおいらせ町を抑え、首位に返り咲いた背景について、同社賃貸未来研究所の宗健(そう・たけし)フェローは「新型コロナの影響が薄れたことで、人口の多い都市部への評価が高くなっているのでは」と分析した。

 弘前市の桜田宏市長は「自然・観光資源のほか、教育・医療環境、行政サービス含め総合的に評価していただいた」とコメントした。

 同社は県内居住者の23年の回答を集計した「住みたい街ランキング」も発表。1位は仙台市(得票率4.4%)、2位東京23区(同2.9%)、3位は弘前市(同2.1%)だった。このほか「今住んでいる街」が18.2%だった。

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