ロシア、ASEANと関係強調 停戦交渉にらみ米欧に対抗

12日、インドネシア・ジャカルタで、ルトノ外相(右)と歩くロシアのラブロフ外相(中央)(AP=共同)

 【ジャカルタ共同】ウクライナ侵攻を続けるロシアのラブロフ外相はインドネシアのジャカルタで13日、東南アジア諸国連合(ASEAN)と外相会議を開いた。ウクライナとの将来的な停戦交渉をにらみ、米欧の外交圧力に対抗してASEANとの関係維持を強調。関係が戦略的パートナーシップに格上げされて5周年に当たることから、共同声明も出す見通しだ。

 ASEANは昨年2月の侵攻後もロシアと対話してきた。今年の議長国インドネシアは停戦仲介に前向きで、6月に現在の戦線での即時停戦や非武装地帯の設置、国連主導の停戦監視などを独自に提案した。ウクライナはロシア寄りの提案だとして一蹴している。

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