「飲酒運転根絶の日」札幌で決起大会 高校生グループ啓発の演劇披露「飲酒運転なくそう」

道が定める「飲酒運転根絶の日」に合わせ、札幌できょう決起大会が開かれ、大会参加者が飲酒運転撲滅への思いを新たにしました。「飲酒運転根絶の日」は9年前のきょう、小樽で起きた4人が死傷した飲酒運転によるひき逃げ事件などを受け、道が条例で定めたものです。大会には鈴木直道知事や道警の鈴木信弘本部長らが出席し、飲酒運転による痛ましい事故が繰り返さぬよう訴えました。

鈴木知事「(飲酒運転根絶の)強い決意を皆さんと共に持ち飲酒運転を絶対に見逃さないんだという社会の目を道内の隅々まで広げていきたい」

また基調講演では、飲酒事故で息子を亡くした高石洋子さんが被害者遺族の思いを訴えました。「飲酒運転で事故を起こしたら人を死なせるだけでなくて、自分の人生もその家族もみんな変わるんだということ」

大会では、高校生による「飲酒運転根絶啓発演劇」が披露され、「飲酒運転をなくそう」と呼び掛けけました。道内では今年、飲酒運転の事故により3人が死亡しています。夏の行楽シーズンを迎え飲酒の機会が増えることから、飲酒運転の検挙数が去年よりも1割以上増加しているとし、道警は啓発や取り締まりを強化しています。

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