「推しの子」作者、予想外の”子ども読者”へ不安吐露「ターゲット層的に過激描写も」 保護者に異例呼びかけ

「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載中の漫画「推しの子」で作画を手がける横槍メンゴ氏が13日、自身のツイッターを更新。同作の"子ども読者”への影響を懸念し、保護者へ確認を呼びかけた。

「推しの子」は、芸能界を舞台にしたサスペンス漫画。主人公が「推し」であったアイドル・星野アイの子どもに転生するも、アイが殺害され、殺害の協力者であろう実の父親への復讐(ふくしゅう)を誓い、芸能界に切り込んでいく。作中では、大人の事情によるドラマのキャスティング、恋愛リアリティーショーでの誹謗(ひぼう)中傷など、芸能界やインターネットの闇を現在の視点から描いている。

4月から放送されたテレビアニメ、YOASOBIによる主題歌「アイドル」が大ヒットした影響もあり、読者が増加。横槍氏は「推しの子、予想外にお子様にも楽しんでいただけて大変に大変にありがたいのですが」と前置きした上で、「掲載誌は青年誌ですしターゲット層的に過激描写もあります」と不安を吐露。「親御さんのチェックやケアの元読んでいただけると安心だなあ」とつづった。

続けて「あと私の過去作も基本的に絵は同じでも内容はかなり大人向けのものばかりなので自分で本を選び取る年齢になるまでは待っていただくのが無難な気がしています 帯にそういうの明記できればいいんだけどね過去作まで遡って応援したい!のお気持ちは大変ありがたく感じております」と伝えた。

ツイートは投稿から約10時間で1.1万超のリツイート、3.9万超の「いいね」を獲得。大きな反響が寄せられている。

ユーザーからは「推しの子、小学生にも人気なの大丈夫か…?って思ってたから作者自身がこういうこと言ってくれるのものすごい好感もてるし、素晴らしいと思う」「作者さんこういう発信するの素晴らしいと思う。そうなんだよね、OP曲が小学校でめちゃくちゃはやって、小2娘もみたいって言うからチェックしたら、初回からなかなかの過激描写でして、見せるのはやめてひとまず歌の練習だけさせた」「これ正直めちゃくちゃ思ってた。ストーリーの主軸はかなり闇だから小学校低学年くらいの子が推しの子の漫画レジに持ってくると毎回内心びっくりしてる」「『推しの子』は確かに名作なので是非たくさんの人に読んでほしいんですが小学校でもすごく流行していてちょっとハラハラしてました 作者様ご本人からこういうメッセージが出るの感動するなあ」など共感や感謝の声が集まっている。

(よろず~ニュース・松田 和城)

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