損傷が激しい遺体の鑑定学ぶ ウクライナ警察、福島県警で

DNA型鑑定などについての講義を受けるウクライナ国家警察の幹部=13日午後、福島市(代表撮影)

 ロシアによる侵攻で犠牲になった遺体の身元確認に関して日本警察から研修を受けているウクライナ国家警察の幹部10人が13日、福島県警の科学捜査研究所(科捜研)を視察し、東日本大震災当時の身元特定の手法や、損傷が激しい遺体のDNA型鑑定などについて講義を受けた。

 福島県内では、東京電力福島第1原発事故の影響で捜索に入れず発見まで時間がかかったり、津波で損傷が激しかったりする遺体も多かった。震災後には、科捜研の専門研究員が、こうした遺体から効率良く検体を採取してDNA型鑑定を進める方法を研究している。

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