校長らが教員免許なく授業 山梨県、私立中に改善指導

山梨県庁

 山梨県富士河口湖町にある私立の素和美中で、教員免許を持たない校長と職員が2021~22年度に計196時間、授業していたことが13日、県への取材で分かった。県は教育職員免許法違反に当たるとして、昨年7月に改善を求めて指導。学校側は取材に、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、教員の確保が困難になったと釈明した。

 県や素和美中によると、教員免許を全く持たない校長が21年度に計42時間、数学の授業を受け持った。22年度は、小学校の免許だけの職員が中学の英語や社会を計154時間、教えた。教育職員免許法は、小学校の教員免許では中学で教えられないと規定する。

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