サッカー女子W杯はNHKが中継 放映権料高騰で交渉難航

東京・渋谷のNHK放送センター

 日本サッカー協会などは13日、20日に開幕するサッカーの女子ワールドカップ(W杯)の日本戦などを、NHKが放送すると明らかにした。放映権料の高騰などから国際サッカー連盟(FIFA)との交渉が難航し、日本でのテレビ中継が決まらない事態に関係者が懸念の声を上げていた。

 NHKによると、日本戦のほか、開幕戦と決勝戦も放送する予定。BS1が中心になるが、現時点で日本の1次リーグ3戦目のスペイン戦は地上波での放送を予定している。日本が勝ち進んだ場合、決勝トーナメント以降の日本戦も放送するという。

 放送の決定を受け、日本サッカー協会の田嶋幸三会長は「日本の女子サッカーに関わる全員にとって、大きな力が湧くニュースです。しっかりと戦ってまいります」とのコメントを発表した。

 NHKは「世界的に注目されるスポーツを視聴者にお届けすることは公共メディアとしての一つの役目」とした上で「合理的なコストの実現に努めながら放送権を取得するに至りました」とコメントしている。

© 一般社団法人共同通信社