全仏優勝の小田凱人がグランドスラム連続制覇へ日本人対決を制す。生涯グランドスラムを狙う上地結衣も準決勝へ[ウィンブルドン]

小田凱人、第1シードで迎えたウィンブルドンで初勝利

大会10日目を迎えた「ウィンブルドン」は現地7月12日に車いすテニスの部をスタート。日本勢では、男子世界ランク1位の小田凱人(東海理化)や女子世界ランク2位の上地結衣(三井住友銀行)らが準決勝に進んだ。

6月の全仏オープンにおいて男子種目で史上最年少となる17歳1ヵ月で優勝し、世界ランク1位にも輝いた小田。グランドスラムで初めて第1シードとして今大会を迎えた。

初戦の相手は、ダブルスパートナーであり先輩の三木拓也(トヨタ自動車)。第1セット、互いに1度ずつブレークした6-5の場面で、小田が強気の攻めを見せてブレークに成功。7-5でセットを奪う。続く第2セットは、互いに4度ずつブレークするという展開となったが、5-4の第10ゲームで三木にダブルフォールトが連続してしまい、このチャンスを生かした小田が5度目のブレークで6-4とし、ウィンブルドン初勝利を挙げた。

また、女子シングルスでは昨年のファイナリストで今大会を優勝すれば単複での生涯グランドスラム達成となる第2シードの上地が登場。大谷桃子(かんぽ生命保険)との初戦を迎えた。

第1セットでは、上地が14本のウィナーを奪うなど0-1から一気に6ゲームを連取する。だが、第2セットでは大谷も反撃に転じ、拮抗した戦いに。ブレーク合戦の中、上地は5-3のサービング・フォー・ザ・マッチで追いつかれたが、6-5でこのセット4度目のブレークに成功。6-1、7-5のストレートで5度目の準決勝進出を果たしている。

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