2022-23シーズンのスコットランド王者セルティック
間もなくジャパンツアーで来日し、7月19日に横浜F・マリノス、同22日にガンバ大阪とそれぞれ対戦する。
ここでは、そのセルティックのユニフォームにまつわるトリビアをご紹介しよう。“トリビア”とはやや大袈裟だが、話の小ネタにお使いいただけるライトな内容だ。
縦じまユニを着ていた時代がある
セルティックのユニフォームといえば緑と白のボーダーが代名詞。だが、そのボーダー以前に縦じまユニを着ていた時代がある。
クラブ創設直後の1889年から1903年(1904年説もあり)まで、セルティックは緑と白の縦じまユニを着用していた。流石にその時代の写真は掲載不可能だが、中村俊輔氏が在籍時代の縦じまアウェイユニは、そんなクラブ黎明期の名残りである。
Umbro時代にUmbro胸ロゴを付けた
サプライヤーと胸スポンサーが同じというユニフォームは非常に珍しい。
セルティックはUmbroの長い歴史の中で1997-99シーズンのみ「Umbro胸ロゴ」を付けている。クラブ創設110周年を迎えた97-98シーズンは、そのユニを着てリーグとリーグカップの2冠を達成した。
最悪と呼ばれるユニフォームがある
New Balance時代のセルティックには、いわゆるクレイジーキットが存在する。
近年のサッカー史上でワーストキットの一つなどと、海外でありがたくない称号を授かってしまうのが2019-20シーズンのサードユニフォームだ。グレーをメインにピンクで彩る罪深きカラーコンビネーション。実際にそれを着る選手は何を思っただろうか。
“100周年記念”を2度作ったことがある
どのクラブにとっても一度しか訪れない100周年記念という節目。ほとんどのチームはそのタイミングで記念ユニフォームを作るが、セルティックはその100周年ユニを2度発表したことがある。
最初は1987-88シーズンのクラブ創設100周年記念モデル(写真上)。エンブレムはいつものクローバーではなくケルト十字を描く特別仕様で、88-89シーズンまで使われた。
そしてもう一つの100周年モデルは2003-04シーズンに発表。実はこれ、セルティックがボーダー(フープス)デザインのユニ着用開始から100周年を記念したものだった。キットデザインは87-89モデルを踏襲し、背面首元には丸いセンテナリーパッチを付けている。
135年の歴史でサプライヤーは4社しかない
セルティックは1887年11月に創設(エンブレムの1888はスコットランドサッカー協会の登録年にあたる年)。
今年で誕生から135年と長い歴史を持つ名門だが、実はこれまでに契約したキットサプライヤーは、たったの4社だけだ。ちなみにライバルのレンジャーズは151年の歴史で8社。135年のセルティックにも同数程度の契約ブランドがあってもおかしくはない。
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その4社は契約順に、Umbro、Nike、New Balance、adidasとなる。
契約年数では圧倒的にUmbroが長いが、その始まりは1960年代あるいは40年代からとも言われ諸説ある。古すぎて資料が残っていない可能性もあるのだろう。
Umbroとの契約は2004-05シーズンを最後に終了し、その後はNike(2005-15)、New Balance(2015-20)、そしてadidas(2020-現在)と変遷してきた。Umbro以前の時代はクラブがシャツを調達していたという。
セルティックはこれまで数多くの日本人選手と契約しているが、Nike時代は中村俊輔氏、現在のadidasでは古橋亨梧がそのサプライヤー時代を象徴する選手と言えるだろう。
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