水産加工の高田、破産へ 負債2億円

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帝国データバンク水戸支店は13日、水産物加工の高田(茨城県ひたちなか市沢メキ)が10日までに事業を停止し、事後処理を弁護士に一任して自己破産申請の準備に入ったと発表した。負債は約2億円。

同社は1889年創業。アジやホッケを主体としサンマやキンメダイ、サバなどの干物加工を手がけ、2002年8月期の年売上高は約3億4900万円を計上した。

取り扱っていた魚種の水揚げ量不振から経営が不安定となり、仕入れコスト増加などで低調な推移をたどっていた。20年以降は新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、飲食店向けの水産加工品の需要が縮小し、年売上高は約1億円台にとどまった。さらに、エネルギー価格の高騰を受け、資金繰りの悪化に拍車がかかり、事業の継続が困難となった。

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