【高校野球神奈川大会】声出し応援解禁 県相模原高は高い完成度で評判 指導するのは

県相模原で応援指導する石橋さん=大和(長尾 亜紀写す)

 4年ぶりに声を出しての応援が解禁となった高校野球の第105回全国選手権記念神奈川大会。各球場には選手、保護者だけでなく各校の応援団やブラスバンドが駆けつけ、連日華やかなエールを送っている。13日に3回戦を突破した県立相模原高校の応援は、出場チームの中でも評判になる高い完成度。指導しているのは、高校野球の名門・横浜高校の応援団を育てた石橋宏一さん(55)だ。

 応援団はない県立相模原。夏の特設応援団はメンバー外の野球部員、チアリーダー、ブラスバンドで構成される。音楽とリズムが一体になり、野球部員たちがオレンジのメガホンを振る応援は球場補助員を務める他校の部員たちが「県相(けんそう)カッケー」と感心する乗りの良さだ。

 石橋さんは渡辺元智さん(78)が監督時代の横浜高校応援団を指導。石橋さんが法政大学OBで、県相模原の佐相真澄監督(64)が法政二高出身だった縁などから、県相模原高の応援コーチに招かれた。

 甲子園球場で何度も鳴り響いた「横校流」を導入したのかとおもいきや、全く違う。「応援っていうのは、ほかの真似をしても駄目。横浜高校の真似でも、六大学の真似
でも駄目」と石橋さん。必要なのは「県相独自の応援」と言う。

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