「ロシアの戦争永久に続かず」 米大統領、北欧首脳と会談

北欧5カ国首脳と写真に納まるバイデン米大統領(左から3人目)=13日、フィンランド・ヘルシンキ(AP=共同)

 【ヘルシンキ共同】バイデン米大統領は13日、フィンランドのヘルシンキで北欧5カ国首脳と会談した。会談後に記者会見し、ウクライナ侵攻を続けるロシアの資源には限りがあるとして「戦争を永久に続けることはできない」と述べた。侵攻が今後数年間にわたり続くことはないとの見方を示した。

 11~12日の北大西洋条約機構(NATO)首脳会議を前に、スウェーデンのNATO加盟が事実上決定。北欧首脳との会談では、NATOの北欧全5カ国への拡大を「歴史的だ」と歓迎した。

 北欧5カ国はフィンランドのほか、ノルウェー、デンマーク、スウェーデンとアイスランド。米国と北欧5カ国の首脳会談は2016年以来で3回目。ロシアのウクライナ侵攻への対応や環境問題などを協議した。

 バイデン氏は首脳会談に先立ち、フィンランドのニーニスト大統領と個別に会談し、フィンランドの加盟が「NATOにとって素晴らしい資産になった」と述べた。ニーニスト氏は「われわれは協力しなくてはならない」と応じた。

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