馬場ふみか、スカジャンにタバコのやさぐれフリーターに 「コーポ・ア・コーポ」で主演

2023年11月17日より劇場公開される、岩浪れんじによる同名漫画の映画化作「コーポ・ア・コーポ」の主人公・辰巳ユリ役を、馬場ふみかが演じることが発表された。ほかに、東出昌大、倉悠貴、笹野高史、前田旺志郎、北村優衣、藤原しおり、片岡礼子が出演する。

馬場ふみかが演じるのは、家族のしがらみから逃げ、どこか人生を諦観しているような主人公の辰巳ユリ。劇中ではスカジャンを羽織り、終始無気力そうな表情でタバコを吸う姿を見せる。ユリの住む「コーポ」の個性豊かな住人役を演じるのは、東出昌大、倉悠貴、笹野高史。東出昌大はサラリーマン風情だが女性に貢がせて生計を立てている中条役を、倉悠貴はすぐ部屋に女性を連れ込む日雇いの肉体労働者の石田役を、笹野高史は人当たりが良いが怪しげな商売を営む宮地を演じる。

ほかに、ユリの弟・カズオ役に前田旺志郎、女子大生・高橋役に北村優衣、いつもタバコを交換したがるおばさん役に藤原しおり、ユリを毛嫌いする母親・信乃役に片岡礼子が顔をそろえる。

「コーポ・ア・コーポ」は、大阪の安アパート・コーポの訳ありな住人たちを取り巻く人間模様を描いた作品。家族のしがらみから逃げてきたフリーターの辰巳ユリ(25)、女性に貢がせて生計を立てている複雑な過去を持つ中条紘(36)、日雇いの肉体労働で日々を過ごし女性に対して愛情表現が不器用な石田鉄平(21)、「コーポ」の一角の部屋で怪しげな商売を営む初老の宮地友三(66)。ある日、コーポで暮らす同じ住人の山口が首を吊って死んでいるのを宮地が見つける。似た境遇で暮らす人間の死を目の当たりにして、ユリたちはそれぞれの人生を思い返す。

馬場ふみかと原作者・岩浪れんじのコメントも公開された。コメントは以下の通り。

【コメント】

■馬場ふみか
何があってもなくても、ただ生きているから今日も生きていく。ぶっきらぼうなようで、優しく繊細に他人の心を感じるユリでした。周りの環境に少しずつ影響を受けながらも、決して流されるわけではなく、淡々と日々を生きていくユリの姿はとても愛おしかったです。「どうしようもないなぁ」と思うけれど、なんだか愛せるコーポの住人たちと彼らを取り巻く様々な環境。少しずつ変化し、ゆらぎながらも暖かく存在し続ける…そんな映画になっていると思います。劇場でこの“ゆらぎ”を体感してほしいです。

■原作:岩浪れんじ
コーポ・ア・コーポは私にとって初めての連載作品なのですがまず連載が決まった時「本当か?」と思い連載が始まって「本当だった」となり単行本になると聞いて「本当に?」となり一巻が出て「本当だった」と思いましたので、映画化しますと聞いてまた「本当に?」と思い、担当さんから脚本などいただき「本当?」と思い続け、キャストさんやスケジュールなどを聞き「本当なのか?」と思い、皆さんよりちょっと先に観まして「ここまで来ると本当なのかもしれない?!」と思いまして今これを書いています。公開されるまで「本当なの?」と思い続けるんだろうなと思いますが感動が後から追ってくるタイプなので公開後自分の漫画が映画になった事がとても嬉しくなって一生の記念になるんだろうなと思うと今から楽しみです。本当だと良いな。

【作品情報】
コーポ・ア・コーポ
2023年11月17日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
配給:ギグリーボックス
©︎ジーオーティー/岩浪れんじ

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