デレ・アリが語る壮絶な幼少期「8歳でドラッグの売買を始めた」

写真:壮絶な幼少期の体験を明らかにしたデレ・アリ ©Getty Images

エヴァートンに所属する元イングランド代表MFデレ・アリが、元イングランド代表DFガリー・ネヴィル氏のYouTubeチャンネル『THE OVERLAP』に出演し、自身の幼少期の壮絶な思い出を語った。

「6歳の時、僕はよく家に来ていた母の友人から性的虐待を受けた」

幼少期の思い出をそう語り始めたアリは、さらに信じられないようなエピソードを続けた。

「当時、母はアルコール依存症だった。僕は規律を学ぶため、父親が滞在しているアフリカに送られた。そして家に戻った後、7歳でタバコを吸い始め、8歳の時にドラッグを売り始めた。11歳の時、僕は隣の家の男に橋から吊るされた」

そんな人生が一変したのは12歳の時だったという。

「12歳の時、僕は養子になった。素晴らしい家族に引き取られた。彼ら以上に僕をサポートしてくれた人を僕は知らない。神様が人間を創造したのだとしたら、それは彼らだ。素晴らしい人たちで、僕を大いに助けてくれた」

また、アリは近況についても語った。睡眠薬中毒に陥り、アメリカで6週間のリハビリ生活を送ったという。

「僕は睡眠薬中毒になった。チームが睡眠薬を選手に与えることはあるが、それは睡眠のためだ。でも、僕は眠るためにそれを摂取していなかった。一日中服用していたこともあった。オフの日には11時に摂取したこともある。プレーする日には飲まなかったが、オフの日は現実逃避のために服用していた」

およそ3週間前にリハビリを終えたアリは、サポートしてくれたエヴァートンに謝意を伝えている。

「エヴァートンは私を全面的にサポートしてくれた。一生、感謝し続けるだろう。彼らは理解を示してくれた。これ以上、求めることはない」

エヴァートンも自身の状況を公表したアリをサポートする意思を改めて表明している。

「我々は彼の個人的な課題を克服できるようサポートしてきた。クラブの全員が、困難な状況に直面していることを明らかにし、サポートを求めたデレの勇気を尊重し、賞賛している。今後、十分なケアとサポートを受けられるよう、彼のプライバシーを尊重してほしい」

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