全米映画俳優組合もスト実施 脚本家と同時は63年ぶり

13日、米ロサンゼルスで行進する全米映画俳優組合の組合員ら(ゲッティ=共同)

 【ロサンゼルス共同】米ハリウッド俳優ら約16万人が加入する全米映画俳優組合は13日、待遇改善を求めた制作会社側との交渉が妥結に至らず、14日からのストライキ実施を決めたと発表した。全米脚本家組合も5月にストに踏み切っており、米メディアによると、俳優と脚本家の組合による同時ストは1960年以来、63年ぶりとなる。

 主要争点の一つは人工知能(AI)の扱いで、俳優組合側は俳優の声や容姿、演技を再現できるAIは「現実的で直接的な脅威」だと主張。作品などを機械学習に用いる際の同意取り付けや、公正な対価の支払いなどの取り決めを求めている。

© 一般社団法人共同通信社