生配信で全国へ特産そばPR 那須塩原・高林中生徒が総合学習の成果発揮

番組に出演する高林中の生徒と教職員

 【那須塩原】高林地区特産のそばについて総合学習で学んだ成果を多くの人に知ってもらおうと、高林中の生徒10人が7日夜、インターネットの生配信番組「みんなの那須ポータルチャンネル」に出演した。生徒はMC陣との楽しい掛け合いを見せながら高林そばの歴史や魅力をPR。視聴者に「そばを食べに高林へ」と呼びかけた。

 同校では2018年から地域学習の一環として、全校生徒が高林そばについて学ぶ「そばゼミ」が始まった。本年度は全校生徒84人が縦割り班で9グループに分かれ、「高林そばの歴史」「中学校区のそば店」「そばのアレンジメニュー」などのテーマで学習。このうち、高林そばの宣伝方法を考える「観光とそば」班がパンフレットの作り方を学ぶために石林の広告代理店「adtown(あどたうん)」に相談したところ、同社が運営に関わるインターネット番組への出演を勧められた。

 番組に出演した観光とそば班の10人は、写真や映像を使って他の班が学習した内容を順番に説明。MCを務めた同社の石下(いしげ)かをり社長やラジオパーソナリティーの「DJ Kei」こと菊池元男(きくちもとお)さん(57)に手打ちそばやアレンジメニューのそばドーナツなどを振る舞った。リーダーの三浦太陽(みうらたいよう)さん(14)は「最初は緊張したが、全国に高林そばを広めたいと思って頑張った。番組を見た人が高林にそばを食べに来てくれたらうれしい」と笑顔で話した。

 生徒と一緒に番組に出演した同校の大蔵裕(おおくらゆたか)校長(52)は「通常であれば学校の中だけで発表して終わっていたが、こうして外に向けて発信する機会をいただけたことは生徒にとって貴重な経験」と感謝する。石下社長は「『地域のために』という中学生の思いに感動したし、こういう形で番組を活用してもらえることは私たちにとってもありがたい。他の学校にも広がってほしい」と願っていた。

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