北陸は夜遅くまで土砂災害に厳重警戒 三連休中は前線停滞の東北で大雨のおそれ 関東・東海は危険な暑さに

17日(月)朝9時までの予想積算降水量(ウェザーマップ)

 今週は梅雨前線の影響で、連日、いろんな場所で大雨が降っている。九州北部や北陸、山陰と日本海側を中心にかなりの雨量となったが、きょうから三連休にかけては大雨のエリアが北日本へと移っていく見込み。北陸ではきょうの夜遅くまで土砂災害に厳重な警戒が必要で、連休中は東北北部を中心に災害級の大雨となるおそれがあるため、警戒が必要だ。

梅雨前線北上 大雨エリアは東北へ

14日(金)午前11時現在の土壌雨量警戒指数(ウェザーマップ)

 午前11時現在、雨雲は北陸から関東甲信を中心にかかっており、山陰でも雨の降っている所がある。北陸ではこれまでの大雨で地盤が緩んでいる所があり、少しの雨でも危険な状況となっているため、きょう(金)の夜遅くまでは土砂災害に厳重な警戒が必要だ。

15日(土)夜9時の予想天気図と午前10時の雨雲の予想(ウェザーマップ)

 梅雨前線はゆっくりと北上しており、あす15日(土)から17日(祝・月)にかけては東北付近に停滞する見通し。この前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発となるため、連休中は特に東北周辺で大雨になりそうだ。
 特に秋田県や青森県など東北北部に活発な雨雲が長い時間かかり続けることが予想される。災害につながるような雨量になるおそれがあるため、警戒が必要だ。

関東以西は梅雨明けか 季節前進で暑さも危険なレベルに

3連休の予想最高気温と熱中症予防のポイント(ウェザーマップ)

 一方、この連休中、体温超えの暑さになる所がありそうだ。特に16日(日)から17日(祝・月)は、関東や東海で40℃近くまで上がる所がある見込み。危険な暑さとなるため、連休中ではあるが、なるべく涼しい屋内で過ごすなど、無理のない行動を心がけて欲しい。

 また、梅雨前線を北上させ、危険な暑さをもたらすのは夏の高気圧であるため、このタイミングで関東から西の地域では梅雨明けの発表があるかもしれない。
(気象予報士・多胡安那)

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